初期研修が終わったらどうしようかな。
直美って実際にどうなの!?
美容に行ったら楽に稼げるかな・・・。
この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
医師のキャリアといえば、初期研修を終えたのち、後期研修に進み、専門医を取得していくというルートが一般的です。
しかし中には、初期研修を終えてすぐに美容クリニックで働く、いわゆる「直美」という道を選ぶ医師もいます。
今回は、実際に「直美」した現役の美容皮膚科医に、その実情や感じたメリット・デメリット、直美したからこそ得られた経験について語ってもらいました。
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@今回のテーマは「直美」で実際に直美したesthetic先生の生の体験談です。
直美に興味はあるけど、「労働環境は?」「年収はどれくらい?」「保険診療に戻れるの?」「将来性はあるの?」など、気になる方も多いでしょう。
esthetic先生には「直美してよかったこと」「正直しんどいと感じたこと」「この選択をおすすめできる人・できない人」についても赤裸々に語っていただきました。
美容医療に興味がある方、直美という選択肢を検討している方には、かなり参考になる内容になっています。
ぜひ最後までご覧ください。
こんにちは。私は初期研修を終えた後、後期研修には進まず、美容皮膚科クリニックに就職しました。いわゆる「直美」ルートです。
現在医師6年目でこれまで複数の美容クリニックで勤務してきました。
この道を選んだ理由はさまざまですが、実際に働いてみて感じたメリット・デメリットを正直にお伝えします。
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実際の勤務条件とサポート体制
年収は1,100万円+インセンティブ
勤務は週5日、1日8時間(10時〜19時)
退勤は基本定時
1年を超えると、基本給は1.5倍に昇給
祝日や土日休みは取りづらく、年間休日はやや少なめ。サービス業としての側面を強く感じます。
院長が産休・退職した場合には、若手医師が院長に就任することも。院長手当もつくため、意外とキャリアアップのチャンスは多いです。
少なくとも私の職場では技術向上の支援体制は充実しており、製薬会社主催のセミナーやハンズオン研修など、スキルアップの機会は多く、自主的に学ぶ姿勢があればかなり恵まれた環境だと感じています。
一方で、「練習してから臨床」という概念は通用せず、数回の身内への施術のあと、すぐに患者さんに実施するプレッシャーもあります。
直美して美容皮膚科で働いて感じたメリット
① 労働環境が穏やかで、キャリアとライフプランの両立がしやすい
② 早期から高収入を得られる
③ 手技の習得が早く、成果が目に見えやすい
④ 医学部や研修病院では学べない「接遇」と「商業意識」が身につく
① 労働環境が穏やかで、キャリアとライフプランの両立がしやすい
美容医療は基本的に予約制で、当直もありません。
私の勤務先では、出勤は朝10時頃、定時は19時で残業はほぼゼロ。
拘束時間や体力面での負担は少なく、女性医師にとっては非常に働きやすい環境だと感じます。
特に出産や育児を見据えている医師にとっては、キャリアとライフプランの両立がしやすい職場です。
② 早期から高収入を得られる
初年度から年収1,100万円(額面)+インセンティブという待遇は、一般的な後期研修医と比べて恵まれていると思います。
もちろんその分、求められるサービスレベルや顧客対応のストレスもありますが、経済的な満足度は高いです。
年収はクリニックによってかなり変動するのであくまで参考です。
私の職場は外科をやっていないこともあり、業界の中では特に入職一年目の金額はかなり安い方だと思います。
インセンティブは、例えばですがヒアルロン酸や糸1本あたり5000円などです。
月や勤務院によって施術の頻度は変わるため、毎月幅はありますが少ないとゼロ、頑張れば10万円以上つくこともあります。
③ 手技の習得が早く、成果が目に見えやすい
美容医療の中でも、ヒアルロン酸注入や糸リフトなどの低侵襲手技は、比較的短期間で習得が可能です。
解剖や生理の高度な理解がなくても実施できる施術が多いため、経験の浅い医師でも手技を磨きやすい環境です。
④ 医学部や研修病院では学べない「接遇」と「商業意識」が身につく
自費診療ならではの文化として、丁寧な接遇と売上意識が求められます。
患者さんは高額な施術に期待を抱いて来院されるため、言葉遣いや態度ひとつで評価が大きく左右されます。常に緊張感を持って対応する必要があります。
売上目標達成のために、時にはニーズ以外の施術を提案することも求められます。
こういった商業的なスタンスに馴染めるかどうかは、美容医療での働きやすさを大きく左右するポイントだと感じます。
確かに若手医師の待遇でいうと直美した医者の方がいいと思いますが、3年目からはバイトができるので思ったほど収入に差がないと正直思いました。
院長クラスまでいけばさらに収入は上がるのでしょうが、平のままだったら年数を重ねた保険診療医の方が稼げるのでは??
直美のデメリットと不安
① 差別化ができないと生き残れない不安
② 保険診療への「戻りづらさ」
③ 急変対応やトラブル時の対応力の不足
① 差別化ができないと生き残れない不安
保険診療であれば専門医資格などで「医師としての質」を担保できますが、直美医師はそういった肩書がないまま競争にさらされます。
美容業界も今後は医師数の増加により供給過多が進むと予想されるため、生き残るには技術力や集客力などで他者と差別化する必要があります。
② 保険診療への「戻りづらさ」
美容医療は拘束時間が短く収入も高いため、生活水準が早い段階で上がってしまいます。
一方で保険診療に戻ると、労働強度は上がるのに収入は下がることが多く、心理的・経済的なハードルが高くなってしまいます。
③ 急変対応やトラブル時の対応力の不足
アナフィラキシーや皮膚トラブルなど、保険診療ではよくある対応も、美容医療のみの経験だと十分な判断力や対応力を持てないケースがあります。
患者対応で一瞬の判断が必要な場面に不安を感じることもあります。
直美を考えている初期研修や医学生の方はどう思いましたか?
確かに直美に魅力的な面もありますが、以前と比べると美容医療に参入する方が増えた影響で「おいしさ」は減ってきたような気がしましたね。
直美はおすすめできるのか?
美容医療に情熱があり、人と話すこと・喜ばせることが好きな方であれば、直美は天職になり得ると思います。
女性が多い職場で、理解のある環境が整っている点も魅力です。
私の周囲で直美した医師は2〜3%と少数ですが、美容を辞めたという話は今のところ聞きません。
ただし、文化に合わないと早期に離職するリスクもありますし、後戻りがしづらいルートであることは事実です。
将来的に美容医療に進むことが明確であれば、直美という選択肢も「アリ」だと思います。
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