J-OSLERは大変って聞くけどどうなの?
J-OSLERの効率的なやり方ないかな・・・
J-OSLER終わらない、間に合わない・・・
この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
研修医の皆さん、J-OSLER(ジェイオスラー)で足踏みしていませんか?
忙しい中でやることの多いJ-OSLERが進まずに途方に暮れている方も多いでしょう。
この記事では、実際にJ-OSLERをクリアしたマーモセット先生に、効率的な進め方や進捗管理のコツを徹底解説してもらいました。
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@J-OSLERの修了認定を取ったばかりのマーモセット先生に、症例登録、病歴要約の作成方法、目標設定などの役立つ情報を書いてもらいました。
J-OSLER攻略に役立つ内容になっているので、内科専門医試験合格への近道になりますよ!
こんにちは、私は現在医師5年目のマーモセットです。
先日、内科J-OSLERの修了認定を無事受けることができました。
この最新の実経験から、役立った点やつまづいた点を共有します。
私自身の簡単な進捗経過は以下の通りです。
・初期研修中:症例集め
・医師3年目~5年目:症例登録、病歴要約の院内承認が終了
・revisionを受けながら5年目夏までに作業終了
・医師5年目の2月に修了認定
J-OSLERだけでなく、内科専門医試験の試験対策も必要になりますよね。
内科専門医試対策についてはこちらの記事で解説しています。
効率的なJ-OSLERの進め方
J-OSLERは主に以下の点で苦戦します。
・多分野に大量の症例登録と病歴要約(外科、解剖症例含む)
・自己評価や学会発表などのdutyが多い
・これらを忙しい日々の中でこなさなくてはならない
特にこれからJ-OSLERに取り組む方や始めて間もない方は初期研修医時代の症例を一度まとめておきましょう。
内科研修を開始すると志望科のローテ比率が多くなったり、研修病院によっては科が不足していたりと症例集めが大変なことがあるため、自分の手持ちの症例を把握しておくことは大切です。
自分の初期研修先では1年目からJ-OSLERに必要な症例をメモするよう指導がありましたが、そのお陰で大変助かりました。
現在内科研修中の方は、できるときに少しずつやっておくことが一番です。
外来がなく病棟業務が落ち着いている日、夕方から夜に気力が残っている日、休日に予定がない日などに少しずつやっていきましょう!
症例登録と病歴要約の進め方のコツ
入院で担当したすべての症例や外来で使えそうな症例は経験症例一覧表にメモをしておいたり、電子カルテ上の個人フォルダなどにまとめておくと見失いません。
自分の足りない症例は適宜確認しておき、該当症例に当たったときに逃さず担当できるようにしましょう。
病歴要約は症例登録したものの中から書くシステムになっているので、登録できる症例からどんどん登録していきましょう。
注意点は、ある疾患分野で症例を登録し承認された後に、同じ症例を別の分野で登録し直すことになった場合、症例を承認した指導医にその承認を解除してもらわないといけません。
自分が他病院に異動になっても、異動先の指導医では変更ができません。
登録する分野を迷う症例は気をつけてください。
病歴要約のおすすめの作成方法
病歴要約を作成するときは、まずWordファイルで一度作成してからJ-OSLER上にコピペするのがおすすめです。
病歴要約の作成はPDF版A4 2枚に収まり、かつ紙面(PDF版)の80%以上を埋める必要があります。
句読点を揃え、薬品名は一般名で記載することも求められので制約が多いのです。
Wordを使用することで現在の分量が用紙のどの程度を占めているのかが分かりやすく、句読点の変換等が一気に可能になります。
ファイルを複製して次の要約を作成していくことで単位を再利用したり、項目の抜けなく記載しやすくなります。
(例えば鉄欠乏性貧血で症例ファイルを作成し、次の急性心不全で前の鉄欠乏性貧血の奨励ファイルを上書きして書いていくということ。)
はじめは先輩のレポートや、HPに乗っているサンプルを参考にして書きましょう。
病歴要約の作成時に注意しておきたいこと
やってしまったありがちな失敗をシェアします。
珍しい症例などは初期研修の症例を使用するかもしれませんが、ここに注意してください。
・家族歴
・身長
・体重
・入/退院日
・生理検査や血液検査項目
これらの細かな項目の不足がのちのちになって発覚しました・・・。
これらの細かいですが、必要な項目が抜け落ちていたために県を跨いで休日や夜間に何回も初期研修先に症例を取りに行くはめになりました・・・。
退院サマリを参考に要約を作成することになるので、使う症例のサマリはぜひ細かく書いておいてください。
進捗管理の目標を立てよう
みなさんがJ-OSLERをやりきるポイントは、膨大な症例登録と面倒な病歴要約をいかにこなしていくかにあります。
症例経験の修了認定要件(リンク先 の②到達目標)は『主担当医として通算で最低56疾患群以上の経験と、計160症例以上を経験』となっています。
単純に4年目の3月までに終わらせる計算をすると症例(160)は毎月6-7個、病歴要約(29)は毎月1-2個になります。
病院の研修委員会や指導医の先生がペースメーカーになってくれる場合もありますが、そうでないことも多いと思うので、周囲の医師と進捗を比較するのも良いでしょう。
危機感を持てやる気が出たり、自分の進み具合を客観的に評価できます。
私は、同じ病院の先輩の進み具合や、他病院の研修指導体制を踏まえて医師4年目の3月までに終了することを目標に計画を設定しました。
なかなか計画通りには進みませんでしたが、毎月進捗をチェックし調整しながら進めました。
追い込まれた同僚は1日で10個近く作成している強者もおりましたが、かなり大変そうでした。
私は、毎月5個の病歴要約でもかなりしんどかったです。
忙しさは科によって違うので、自分のペースでやり続けることが大切です。
ある程度の目標・計画を自分で立てたらスマホやメモ帳、カレンダーに書いて可視化し取り組んでみてください。
J-OSLERに関するQ&A
J-OSLERってどうなのか、どうやっていくのか悩んでいる方も多いと思いますので、よくある疑問をQ&A方式で書き出しました。
実際にぜろえんも疑問に思ったところなので、みなさんの参考になるでしょう。
すべての内科を回らない方もいると思いますが、基本的に初期研修を終わっていればすべての症例は集まりますか?
集まりきらないこともあります。
初期研修の病院に内科系診療科が不足していたり、診療科があっても症例数が豊富でない場合はJ-OSLERの中で何が大変でしたか?
解剖症例はタイミングがうまく合わず経験するのに苦労しました。
周りの上司や同僚、先輩後輩によく伝えておいたり、自分でアンテナを張ったりして、症例を逃さないように頑張ってください。
JMECCはどうでしたか?
JMECCはできるうちに受けましょう。
自分は初期研修中に受けていなかったので内科研修中に受けられるかヒヤヒヤしました。
最後に修了証が名刺サイズでもらえるのですが、J-OSLER上にその登録も必要なのでなくさないようにするか、画像を撮っておきましょう。
J-OSLERの中で抜けやすい、注意しておいた方がよいものを教えてください。
講習会の参加と受講証明書の提出です。
院内で開催される医療倫理・医療安全・感染制御に関する講習会への参加が年2回以上必要です。
受講証明書は病院が移る前に確保しておきましょう。
自分は病院移動の直前にバタバタしてしまいました。
J-OSLER、挫折しそうなので何かアドバイスください・・・。
J-OSLERを楽にやっている人は見たことがありません。
自分や周りの人で大量の症例が必要であり、途中で症例が足りなくて諦めないためにも初期研修中もしくは内科研修の初めの段階からしっかり集めてください。
だんだんやる気がなくなったり、心身共に疲弊して挫折してしまう場合もあります。
自分も途中で何度もやめようかと思いましたが、同僚や先輩に励ましてもらったり、頑張っている後輩の姿を見てなんとか頑張れました。
皆さんも是非色んな人と情報交換しながら進めてください。
忙しい日々の中で一番は自身の心身の健康なので、休むときは思い切って休んでリフレッシュをするもの良いと思います。
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