内科専門医試験ってどんな感じなのかな・・・
内科専門医試験対策について知りたい
内科専門医試験のリアルな体験談を聞きたい
この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
内科医なら内科専門医資格は取っておきたいですよね。
ただ忙しい病院勤務をこなしながら勉強しないといけないので、効率的な試験対策をしたいところ。
そこで実際に第1回内科専門医試験を受験・合格されているE**Ni先生に内科専門医試験に合格する上での勉強方法やおすすめの問題集などを詳しく伝えていただきます。E**Ni先生には内科専門医試験の試験結果も提供していただきましたので、どれくらいの勉強量でどれだけ得点できたかの目安にもなるでしょう。
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@今回の記事では『内科専門医試験の対策や勉強方法』という点にフォーカスして、第1回内科専門医試験に合格されているE**Ni先生に記事を書いていただきました。
なかなかまとまった勉強時間を取るのが難しいですが、記事を読んで効率的な勉強をして内科専門医試験合格を目指しましょう。
内科医として市中病院で診療しておりますE**Niです。
簡単に経歴を紹介すると2016年に大学を卒業し、関西圏の大学病院、市中病院、クリニックで勤務しています。
2021年度の第1回内科専門医試験を受験して合格しました。(記事の最後に試験結果の画像も添付しています)
内科専門医試験までの勉強のスケジュールや実際に使った問題集や参考書などを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
内科専門医試験の先にある『総合内科専門医試験』の試験対策記事もあるので気になる方は参考にしてください。

Contents
内科専門医試験の概要(かかる費用なども含めて)
直近となる2022年度の内科専門医試験は終了してます。
2023年度に開催される第3回内科専門医試験の詳細な情報はまだ開示されていませんが、第1回、第2回を踏まえ説明します。2023年度の開催日程や出願期間などに関しては、日本内科学会の公式ページを確認してください。
・試験会場 2022年度から札幌、横浜・東京、名古屋、大阪、福岡の5地域で開催
・受験時間 9:00 ~ 16:40
・時間割 1時限:9~11時、2時限:12~14時、3時限:14時40分~16時40分
・問題数 250題(一般問題100題/臨床問題150題)
・受験料 30,000円
※合格後、認定料11,000円が必要
ちなみに2018年度より新専門医制度に変わり、専攻医評価登録システム(Josler)を使用した専攻医研修が開始されており、2018年度以降に専攻医になる世代(医師免許取得年:2016年以降)とそれ以前に専攻医となった世代(医師免許取得年:2015年以前)で受験資格が異なります。
COVID-19の影響による緩和措置なども存在するので詳しくはこちらをご確認ください。
合格するためにはどういう勉強をしていけばいいのかな・・・?
実際に2021年度の内科専門医試験を受験し合格されているE**Ni先生にお話を伺いましたので参考にしてください!
内科専門医試験に合格する上でのおすすめの勉強方法

勉強方法としては、イヤーノート、総合内科専門医試験予想問題集QB、THE内科専門医問題集1, 2、内科学会雑誌のセルフトレーニング問題、各種予備校から出されている内科専門医試験攻略講座など様々なものがあります。
私自身は、第1回内科専門医試験受験者だったため、過去問がなく何をしたらいいのか途方に暮れていました。
実際行った勉強のスケジュールを紹介すると以下のようになります。
試験4か月前~ 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説
試験3か月前~ THE内科専門医問題集1
試験2か月前~ THE内科専門医問題集2
試験1か月前~ THE内科専門医問題集1、2の復習、Quick Check
周りの同期の勉強方法を見ると、イヤーノートやセルフトレーニング問題、各種予備校から出されている内科専門医試験攻略講座を受講している人が多かった印象。
実際の試験では、THE内科専門医問題集1,2で取り上げられていたトピックが多く出ていました。Common diseaseの診断、治療に関して問われているものが多く、ガイドラインに基づいて知識を整理することが重要です。
病院などでの勤務と並行しながら勉強しないといけないのでかなり大変・・・。余裕をもって勉強は開始しないとね。
内科専門医試験の試験対策でやっておきたい問題集などを個別に紹介!
私自身も使用した問題集や周りで良く使われていた問題集などを紹介します。重要度が高い順にまとめました。それぞれの問題集について詳しく知りたい方は章ごとにまとめているので見てください。
問題集が古いとガイドラインの改定で自分で知識を調べなおしてアップデータする必要があるので、できれば新しいものから勉強して、その手間を省くことをおすすめします。
重要度 高(マスト)
・イヤーノート最新版
・日本内科学会 認定内科医試験 総合内科専門医試験 過去問題集
・THE内科専門医問題集1,2
・生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説 3,4
重要度 中(時間があるならやる)
・クエスチョン・バンク総合内科専門医試験 予想問題集Vol.1, 2
・目でみるトレーニング 第1~4集
・内科系専門医試験 解法へのアプローチ
重要度 低(しなくてもよい)
・生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説 1,2
・日本内科学会 認定内科医試験 総合内科専門医試験 過去問題集 1,2
・内科学会雑誌のMCQ(multiple choice question)
イヤーノート最新版
国家試験時代からお世話になっているイヤーノート。
国家試験のときから内容の変更もあるので必ず最新版を購入しましょう。最新版では内科専門医試験に出題された箇所にマークが付けられており、『内科系専門医試験 Quick Check』の付録もついています。
msdiLinkを購入すると、iPadなどでも読んだり、問題を解いたりすることができ、活用している受験生が多かった印象です。全てを読み込むというより、知識を確認したい時に使用しましょう。
ちなみに試験会場ではiPadでQuick Checkを確認している受験生が多く見られました。
イヤーノートは新品で買うと結構な値段がしますが、うまくやるとほぼ新品のイヤーノートを安く手に入れることができます。方法はこちらで紹介しています。
【裏技】ほぼ新品のイヤーノート最新版をカンタンに3割引きで買う方法!
日本内科学会 認定内科医試験 総合内科専門医試験 過去問題集


第1集と第2集が販売されており、日本内科学会の公式ページで購入することができます。(Amazonなどの通販サイトには置いていません)
認定内科医試験問題190題、加えて総合内科専門医試験問題144題の計334題を収載しています。第2集では簡単な解説も掲載されています。過去問題なので試験問題に一番近いと考えられ、試験を受ける上で活用する価値のある1冊です。
総合内科専門医試験は内科専門医試験より難易度は高いのですが、学会からの発表では内科専門医試験の難易度は過去の認定内科医試験と総合内科専門医試験の間となっているのでこちらも参考になります。
生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説 1-4

過去のセルフトレーニング問題をまとめた問題集で、第1~4集まであります。内科学会の公式ページから購入できます。(Amazonなどの通販サイトには置いていません)
第1,2集は、情報が古く解答や解説が(現在とは)異なっていることがあるため、最新のイヤーノートやガイドラインなどで調べる必要があります。最新の解説がついた第4集から勉強して、第1,2集はよほど余裕があればこなす程度で良いでしょう。
クエスチョン・バンク総合内科専門医試験 予想問題集Vol.1, 2
通称クエバンは、内科専門医試験より問題の難易度は高い。
従来の内科認定医試験とは異なり内科専門医試験の難易度はやや高くなっており、その意味では対策になりますが、発行年月日は古く、最新のガイドラインなどを調べる必要あり。
THE内科専門医問題集1,2
・THE内科専門医問題集1→総合内科、消化器、循環器、内分泌、代謝、腎臓
・THE内科専門医問題集2→呼吸器、血液、神経、アレルギー、膠原病、感染症、救急、集中治療
上のように2冊に分けて問題が掲載されており、セットで勉強する必要があります。
各分野で有名な先生方により作られており、診断から治療、退院へ向けた観点など、実臨床に近い問題が多いことが他の問題集とは異なる印象でした。
私はこちらを使って勉強を進めましたが、実臨床で自分に足りない視点が学べて専門医試験以外でも重宝しています。この問題集で取り上げられていた疾患やトピックが試験に出題され、もっと深めて勉強すればよかったと感じました。
問題を解くだけであれば1~2週間前後でできますが、解説を読み込み、ガイドランや最新知識を確認しながら解き進めると、1か月近くかかります。
目でみるトレーニング 第1~4集: 内科系専門医受験のための必修臨床問題
病歴、身体診察、検査、そしてX線やCT・MRIなどの画像所見、細菌学・病理学的所見から診断・治療等を問う内科全領域にわたる症例問題が掲載されています。
特徴としては、問題集の名前の通り、様々な画像が豊富であること。問題集のカラーアトラス部分だけを見て症例を考えることも良いトレーニングになります。
内科系専門医試験 解法へのアプローチ
Dr. 孝史郎による内科系専門医試験攻略のオリジナル問題集。
これだけは押さえておきたい重要なテーマや頻出のテーマが厳選され、全て症例問題で構成されています。1症例に対し2~3問設定され、正解を導き出すまでの思考プロセスを示した「解法へのアプローチ」が1ページにわたり掲載されています。
解法のアプローチを読み終えた後、症例に関連した問が1問あり、復習がてら解くと知識の整理になります。
イヤーノートで周辺知識をまとめつつ、ガイドランで最新の状況を確認しながら勉強を進めるのがおすすめです。
問題集を進めながらイヤーノートで調べていると結構な時間がかかるのでスケジュールをしっかりたてて勉強に取り組まないといけないですね。
内科専門医試験対策にケアネットTVを利用しよう
この章はぜろえんが記載しています。
医療ポータルサイト『ケアネット』のコンテンツの1つである『ケアネットTV』では内科専門医試験対策の動画を毎年公開しています。2022年度でいえば長門流 内科専門医試験「出るズバッ!LIVE2022」やTHE内科専門医問題集“見るラヂオ”などが内科専門医試験対策として公開されました。
いずれもエキスパートの先生が動画で分かりやすく解説してくれます。
ケアネットTVは有料サービスにはなりますが、ケアネットに登録してポイントを貯めていればそのポイントをつかって見ることができます。
ケアネットは医療ポータルサイトの中でもポイントを貯めやすいサイトなので試験対策のためにもポイ活を始めてみましょう。まだ未登録であれば紹介キャンペーンをつかって登録すると1,000ポイントがもらえます。
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実際の試験の感想と試験結果
実際の試験の感想としては『難しかった』。
全く解けないことはありませんでしたし、時間は比較的余裕がありました。内科一般の知識以外にも専門医試験に出てきそうな問題も多かった印象です。
実際の得点率を見てみると、全体平均は73.2と比較的得点は高く、合格率は94%程度でした。専門分野別では、内分泌・代謝69.28、総合内科69.77と平均値が7割以下の科目があり、この2科目はやや難易度が高かったのではないかと思います。
臨床問題の全体平均は74.39でしたが、一般問題は67.51であり、一般問題への対策、つまりは疾患の疫学などの知識の整理も重要と思われます。一般内科医として押さえておくべき知識が習得できていれば、問題なく合格できるでしょう。
下の画像は個人成績表となります。

まとめ
内科専門医試験対策に必要な勉強方法を紹介しました。重要度の高い問題集からこなしていきましょう。
医師であることを利用してカンタンに稼ぐ方法があります。
それは医師のポイ活です。
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