整形外科の専門医試験ってどうなんだろう
整形外科の専門医取りたい
整形外科専門医試験の勉強どうしたらいいの?
この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
やっぱり専門科の専門医資格は取りたいですよね。
ただ忙しい病院勤務をしながら勉強しなければないので、効率的な試験対策をしたいところ。
そこで実際に整形外科専門医試験を受験・合格されているharu先生に整形外科専門医試験に合格する上での勉強方法やおすすめの問題集などを詳しく書いていただきました。
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@今回の記事では『整形外科専門医試験の対策や勉強方法』という点にフォーカスして、整形外科専門医試験に合格されているharu先生に記事を書いていただきました。
記事を読んで効率的な勉強をして専門医試験合格を目指しましょう。
医師7年目、整形外科専門医を2022年1月に取得したharuです。
新専門医制度に変更になってからの受験ですので、これから専門医試験をお受けになる先生方のお役に立てる情報を提供します。
整形外科専門医試験までの勉強のスケジュールや実際に使った問題集や参考書のおすすめなどを紹介しました。
ぜひ参考にしてください。
専門医試験対策は暇なバイトの隙間時間にするのがおすすめ。
おすすめのスポットバイトはこちらで紹介しています。

Contents
整形外科専門医試験について

整形外科専門医試験は、専門研修プログラムで研修をしている専攻医の場合、要件を満たせば最短で医師6年目に受験できます。
新型コロナウイルスの影響で2021年(第33回)の試験より、面接がなくなり、CBT形式による筆答試験のみになりました。
以前は1つの会場にすべての受験者が集まっていましたが、現在は各都道府県に会場があり、自身で受験会場を選びます。
毎年1月に行われ、試験問題は100問、回答時間は120分です。
明確な合格ラインは公表されていませんが、過去3年の合格率と得点率は以下の通りです。
合格率 | 平均正解率 | |
第32回 | 89% | 67.3% |
第33回 | 97% | 61.2% |
第34回 | 92% | 66% |
第33回以降で試験の形式が大きく変更になったため、今後の動向はチェックしておく必要がありますが、平均して9割近くは合格する試験です。
(第33回はCBT形式になって初年度で、システムトラブルのため、合格率が上がったとも言われています)
平均正解率を考えると、合格ラインに達するには6割は正解しておきたいですね。
整形外科専門医試験に合格する上でのおすすめの勉強方法やスケジュールの進め方

周りをみていると、10月頃から勉強を始めている人が多い。
4月になると、いよいよ今年は専門医試験だということで、Q&Aを購入して解き始める人が多いですが、早めにやりすぎると最初にやった部分を忘れてしまいます。
勤務している病院の忙しさにもよりますが、秋ごろから本格的に始動するのをおすすめします。
勉強の基本は、【整形外科卒後研修Q&A】
2021年に整形外科卒後研修Q&A 改訂第8版が出版されましたので、先輩から譲り受ける際は、新しいものをもらうようにしましょう。
まずは問題集を1周解くことから始めると、概要や難易度がつかめます。
問題集は8つの章に分かれており、解きやすそうな部分から始めると挫折しません。
基礎科学や関連法規などは、いったん後回しにしましょう。
Q&Aは2周以上見直すと、徐々に解けるようになってきます。
自分や周りもそうでしたが、正直1周目ではわからない問題がほとんどです。
まとめるのが苦でない方は、解説を読みながら、参考書を調べ、まとめていくのがいいでしょう。
電子ノートをつかった勉強をおすすめ
実際私は、iPadのアプリであるNoteshelfを使って、まとめノートを作っていました。
紙でまとめてもいいですが、ネットから持ってきた画像を張り付けたり、教科書を撮影して張り付けたりと、自分がパッと見てわかりやすいノートを作れるので、電子ノートを使うのはおすすめできます。
Noteshelfをつかった勉強方法については別記事で詳しく解説しています。

試験1ヶ月前からは過去問に取り組む
試験1ヶ月前からは、過去問に取り組みましょう。
過去問は日本整形外科学会のホームページからダウンロードできます。(日本整形外科学会雑誌の毎年4月に発行されるNo.4に問題と解答が掲載されています。)
私は10年分さかのぼりましたが、実際はそこまでやらずとも合格できたと思います。
試験直前は、Q&Aと過去問の見直しをしていました。
最新のガイドラインなどからの出題もあるようですが、そこまでチェックできる余裕のある人はあまりいないでしょう。
全く初見の問題は分からずとも、過去問の類似問題を確実に回答できれば合格できます。
過去問を解けば出題傾向がわかるので、少なくとも3~4年分は見ておいた方が安心です。
過去問は公式な解説がないので、自分で調べる必要があります。
その点でも試験1ヶ月前には始められるといいですね。
整形外科専門医試験の試験対策で用意したい参考書など
Q&Aの解説は、【標準整形外科学】、【神中整形外科】、【整形外科クルズス】から引用されているものが多いため、これらの参考書を用意しておくと理解が深まります。
『わかりやすさ』でいうと、病気が見える整形外科を使っている先生も多いです。
参考書としては基本的な内容ではありますが、図解で視覚的にわかりやすく記憶に残りやすい。
リハビリテーションの分野からの出題もあり、普段は全く触れない方が多いであろう義肢や装具の問題もあります。
毎年多くの問題が出題されるわけではないため、こだわる必要はありませんが、理解を深めるためにYouTubeもおすすめです。
理学療法士の国家試験での出題範囲とかぶっているため、学生向けにわかりやすく解説してくれている方がいます。
義肢に関してはこちらのチャンネルを参考にしました。
覚えにくいLauge-Hansen分類についてはこちらの動画がわかりやすかったです。
解く問題はQ&Aと過去問で十分です。
それらをいかに理解して回答できているか、というところが合格のカギなので、どんどん新しい問題を解くというよりは、解いた問題を掘り下げる方が合格に近づくでしょう。
参考書のおすすめはやはり【標準整形外科】です。
基本的には標準整形外科の内容をしっかりと理解していれば合格ラインに達します。
神中整形外科はより詳しい知識を身に付けたい場合に必要で、整形外科クルズスはわざわざ購入する必要はないのではと思いました。
整形外科専門医試験のアプリを使うのもアリ

隙間時間を利用したい方は、整形外科専門医試験のアプリを利用するといいでしょう。
2016年以降の過去問を、アプリで解くことができます。
問1から順番に解くこともできますし、ランダムに10問解くこともできます。
アプリなら電車の中や空いた時間でも気軽に利用できるので、理解度のチェックに使用していました。
実際の試験の感想と試験結果

私が受けた34回の試験で言うと、正直な感想は「過去問と全然違う!むずかしい。」でした。
以前のように、過去問から使いまわしたプール問題が出ることは少なくなっているようです。初見の問題も多くありました。
試験時間は2時間あるので、すべての問題には余裕をもって目を通すことができます。
途中で退室している人も中にはいましたが、私の会場では少なかったと思います。実際に私の周りでは、5割程度でも合格した人もいたようです。
これから受験されるみなさんは、通常の業務もあり、忙しい中での勉強になるでしょう。ただ周りと同じことをきっちりやっておけば、必ず合格できます。
試験を終えて、やはりQ&Aと過去問を何となく解いただけでは合格できなかったと思いました。
『どうしてこの回答になるのか』、『なぜこの選択肢は間違っているのか』までしっかりと調べてまとめたことで、心に余裕をもって試験を受けることができました。
計画性をもって勉強に取り組んで合格を目指しましょう!
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