皆さん、ICU当直バイトにはどんなイメージをお持ちでしょうか?
そもそも内科?外科?なのかもよく分からないし、バイトとしてどんな業務をするのか具体的なイメージがわきませんよね。
医師求人サイトではICU当直バイトとして募集されていますが、よく分からないと応募できませんので今回の記事ではICU当直バイトがどんなものなのかを具体的に紹介していきます。
「ICU当直バイトに興味はあるけど、どんなバイトなのか知りたい。」
「ICU当直バイトに応募する上で気をつけることがあれば知りたい。」
「そもそも自分はICU当直バイトに応募すべきか悩んでいる。」
こんな医師に向けて、実際にICU当直バイトをこなしてきた私が必要なスキルや注意すべき点、どんな医師におすすめできるかなど具体的に解説しました。
この記事を読めば、そもそもICU当直バイトに応募すべきかどうか、また応募するにしてもどういった点に注意すべきかが分かりますので、ぜひ参考にしてください。
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Contents
ICU当直バイトの主な業務を紹介
ICU当直バイトに応募する前に募集要項はよく見ておきましょう。
同じ当直業務でも扱う患者の重症度などが病院によって変わってきます。
高度医療機関においては、救急来院した患者が最低限の検査をして、すぐにICU管理というケースも多く原因を調べるのと同時進行で集中治療を開始しなければいけません。そのため専門性も高く慣れも必要になります。
中小規模の医療機関の集中治療では、週末や時間外に入院し常勤の主治医が決まっていない患者を数日ICUに入院させるということもあります。ただしICUだけでなく救急外来や一般病棟の診療なども兼務する場合が多い印象です。
中小規模の医療機関ならICU入床の患者はそこまで重症でない場合が多く、比較的ICU当直バイトに慣れていない医師でも応募しやすいといえます。
ICU当直バイトをする3つのメリット
当直バイトは忙しいものから暇なものまで色々ありますが、その中からあえてICU当直バイトを選ぶメリットを3つあげます。
①内科や外科など診療科の垣根を超えた急性期の医療を経験できる
②治療優先順位の高いものから選ぶので、診療で大切なことを再確認できる
③モニタリング用医療機器を見て、診断や治療を行う習慣がつく
医師という仕事をする上で①~③はどれも大事なこと。
もちろん当直でお金を稼ぐのがメインの目的ではあるのですが、バイトを通じてお金を稼ぎつつ自分の技術を向上させることができるのならば一石二鳥ですよね。
ICU当直バイトに必要な3つのスキル
ICU当直をするにしても必要なスキルを自分が持っているのかはよく考えなければいけません。最低限必要だろうと思われるものを3つあげましたのでチェックしてみましょう。
①呼吸不全や循環変動の病態を把握できる一般的な知識がある
②気管内挿管や皮膚縫合ができる
③多職種の医療スタッフと協力できるコミュニケーション能力がある
集中治療を行う上での技術や知識などが必要になることは想像つくと思いますが、ICU当直ではさらに協調性も必要になります。
特にバイト先では初対面の人たちと協力して仕事をすることになるので円滑なコミュニケーションがとれるように心がけましょう。
ICU当直バイトに向く医師と向かない医師の特徴
ICU当直バイトはバイトの選択肢として一つ持っておくといいと考えますが、もちろん人には向き・不向きがあります。
ICU当直バイトに適性がありそうなら積極的に応募を考えましょう。
逆に適性がなさそうなら、他にもバイトはたくさんありますのでそちらから選びましょう。
ICU当直バイトに向く医師
・医学的に妥当な根拠で治療に優先順位(トリアージ)がつけられる
・内科/外科の疾患について幅広い知識がある
・患者や家族に情報が十分でなくても、現状を誠実に伝達できる。
ICU当直バイトに向かない医師
・診断名がはっきりしないと治療を開始できない。
ICUにおいては、「Dead or alive」という状態が時として存在するので、治療や処置firstが求められることがあります。原因については後でじっくりという発想のできない医師には向かないかもしれません。
・患者の人となりや背景がわからないと、診療するモチベーションが出ない。
ICUでは、家族歴や既往症などの情報が不十分な患者を一時的にお預かりすることがしばしばあります。全ての情報がないと診療できない医師には不向きかもしれません。
「ICU当直に向かない」に当てはまった方もいるかもしれませんが、もちろん医師として経験を重ねて解消できるものです。
ICU当直バイトに行く前に保険に入っているか確認する!
ICU当直バイトにいざ臨むにしても、その前に保険に入っているか必ず確認してください。
保険というのは医師賠償責任保険のことで「医療行為によって患者に生じた身体の損害」を対象にしている保険です。
ICUでは高度な医療を提供することになるので、万が一の事故に備えて医師賠償責任保険には入っておくべき。
車を運転するのであれば自動車保険に入るのと同じで、ICU当直バイトをするなら医師賠償責任保険には入っておきましょう。
医師賠償責任保険についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
医師賠償責任保険の金額を徹底比較!すぐ入るべきおすすめの保険を紹介!
ICU当直バイトをする際に持っておくといい本
ICU当直バイトが初めてだったり慣れていなくて不安に感じる方は頼りにできるような本を持っていきましょう。
どんな本がいいか分からないという先生にはICU実践ハンドブックをおすすめします。
おすすめする理由としては、ポケットサイズで持ち運びやすいですし、入門用として定番だからです。
ICUで一般的に必要となる知識を広く浅く網羅していますので、本を読んでいて気になったことや興味を持ったことは清書で詳しく読めばいいでしょう。
ICU当直バイト応募時に注意すべき3つのこと
ICU当直バイトに応募する上でここはチェックしておいた方がいいという項目を3つあげました。
それぞれ理由と共に解説していきます。
①医療機関の規模
医療機関の規模(総病床数・集中治療室のベッド数など)は自分の業務の想定する一番のヒントになります。
規模が大きい方が専門性の高い業務を求められることが多い傾向があります。院内でマニュアルのようなものが存在し、マニュアルに沿って業務を進めることが求められるケースもあります。
ICU経験が少ない場合は、中小規模の病院から業務を開始するのがおすすめ
②ICU当直バイト以外の医師当直の人数
ICU当直で患者が急変したときに応援してくれる医師がいる方がもちろん助かります。
基本的には自分一人で診なければいけないのですが、応援を呼べる環境かは確かめておきましょう。
③病院の専門としている診療科
バイト先の医療機関が主にしている診療科(例えば脳外科とか腹部外科など)の確認は必要。
脳外科を専門とする病院なら術後再出血や、下肢の運動麻痺や、挿入したドレーンなどからの排液の性状などが大切でしょうし、腹部外科を専門とする病院なら患者の腹痛への対処や創部の感染などが、相談される可能性が高いです。
要はその医療機関の得意とする診療科がわかることでコメディカルから相談される内容が推測できます。
ICU当直バイトをする上でよくある疑問に答えます!
応募は、集中治療専門でなくて良いか?
集中治療学会のHPに専門医の名簿が公表されています。)
そもそも全国の医療機関の集中治療を集中治療専門医だけでカバーするのは不可能。全身的な管理ができるドクターであれば可能な求人が多いです。
当直の募集だと、救急外来や他の業務を担当することはありませんか?
2次救急レベルで特に時間外なら、救急外来も診てICUも診察する求人も見かけます。不安ならば応募前に確認しましょう。
給与水準は通常の救急外来の当直業務との比較でいかがですか?
ほぼ寝当直のレベルなら時給3500円程度でしょうか。
時給単価3500-5000円程度で、忙しさに比例すると考えて良い。分業制になっているものを一人で兼任すると、高収入になる印象です。
モニタリング用医療機器などが故障した際は、自分で治さないといけませんか?
臨床工学士など機器管理専門のスタッフが常勤でいることが多く、自分で修理する能力は求められていません。
まとめ
ICU当直バイトというとハードルが高そうに聞こえるかもしれませんが特殊なものではありません。興味を持った医師は応募してみましょう。
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