医師のバイトにもいろいろ種類がありますが、訪問診療バイトをやったことはありますか?どんな仕事内容か気にはなるけど、未経験で応募しにくいと感じる方がほとんどではないでしょうか。
自分も当初は訪問診療バイトの内容が分からず、手を出しにくいと感じていました。しかし、今では訪問診療バイトを10回以上こなしています。
「訪問診療バイトってどんな内容のバイトなのか知りたい。」
「訪問診療バイトをする上で気をつけておいたほうがいいことを知りたい。」
「なるべくいい条件のバイトを見つけたい。」
こんな悩みをもった医師はぜひ読んでください。
【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(@zeroen_doctor)が、実際に訪問診療バイトを10回以上こなした経験に基づき訪問診療バイトの仕事内容や注意点を中心に詳しく解説しました。
今回の記事を読めば、すぐに訪問診療バイトに応募できるようになりますよ。
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Contents
訪問診療バイトの概要
訪問診療バイトでは、個人宅や老人ホームなどの施設に赴き、診察を行います。
基本的には高血圧などの慢性疾患の管理であり、状態が悪くなった場合は近くの急性期病院に紹介します。高血圧などの慢性疾患であれば、以前からの治療方針を確認・継続するという管理となります。
状態が変わりないという確認を行い、変わりないようなら内服薬や点滴を継続処方します。状態の悪化がみられたり、緊急での検査が必要な場合は近医の急性期病院への紹介状を作成します。
つまり、内容としては通常の外来業務と大きく変わりません。
訪問診療バイトをおすすめする3つの理由
医師のバイトといっても色々ありますが、ここではその中から訪問診療バイトをおすすめする理由を3つあげてそれぞれ紹介していきます。
気になった方は早速医師求人サイトで検索してみましょう。ちなみにスポットバイトで探すのであれば、Dr.アルなびがおすすめ。
①救急対応がない
訪問診療では医療施設にかかりつけの患者の診察を主な業務としており、クリニックや病院における救急隊からの救急要請がありませんので、いわゆる救急対応がありません。
バイトはしたいけど救急対応が苦手なんだよな・・・という先生にはおすすめできるポイントでしょう。
②通常の外来業務と比較すると患者数が少ない
訪問診療では、各個人宅や施設への移動の必要があるため、必然的に1日に診察可能な患者数は、クリニックや病院と比べると少なくならざるを得ません。
患者数が多いと、それだけでストレスとなりますので、患者数が少ないことは大変なメリットです。
求人内容の欄に対応件数の目安が書いている場合があるのでチェックしましょう。(例えば、平均4~12件前後など)
診察が早く終わった場合は終了時間まで待機時間となります。
③将来性が高い
今後、高齢化はさらにすすみます。それに伴い、在宅医療が増加することが想定されます。
在宅医療の増加に伴い、訪問診療のニーズは間違いなく高まるはずです。訪問診療を経験し、自分のキャリアとしておくことで、今後の在宅医療やそれに伴う訪問診療に対応することが可能となります。
訪問診療バイトの内容を5つに分けて紹介!
実際の業務内容ですが、外来での診察とほぼ変わりありません。下記に実際の診療の流れを説明します。
もちろん全てがこの流れになるわけではなく、説明のためのモデルケースです。
①移動
(次の章で詳しく解説)
↓
②問診・身体診察
(カルテは施設によりけりだと思いますが、私の勤務したところでは電子カルテ用のモバイル端末が用意されていました。)
↓
③血液検査・生理検査
(画像検査については訪問診療では出来ないので、必要なら他院へ紹介)
↓
④処置
(簡単な外科的処置が必要になるケースもあり)
↓
⑤結果説明
(血液検査などは後日に結果説明)
↓
⑥処方
一般的にはこの流れで診療を行います。
見て分かる通り、クリニックや病院での外来診療とほぼ同じ。
特徴的なのは①の移動になりますが、ここは次の章で詳しく説明します。
訪問診療では、診療を個人宅や施設で行うために、必然的に検査が限られます。検査が限られるため、細かな評価が困難であり、専門的な知識よりは一般内科的な知識のもと診療を行う必要があります。
血液検査については後日の結果説明となります。前回診察時に血液検査をしていれば自分が結果説明をすることになります。
点滴処置はワンショットであればその場で可能ですし、持続点滴の場合は在宅で点滴管理が可能で普段から施行している場合は家族や施設職員がその管理を行います。
普段から点滴をしておらず持続点滴での加療が必要な場合は他院へ紹介となります。
訪問診療の特徴はやはり移動にある
特徴はやはり①の【移動】でしょう。
訪問先へ伺うにあたっての移動手段は、車です。
バイトする施設が所有する車で訪問先へ移動するパターンが多いと思います。
自分が経験したところでは、他に看護師と運転手が付いており、計3人での移動でした。
どこの施設も運転手付きが多いと思われますが、中には医師が運転もしなければいけない施設もあるようです。医師が運転手も兼任する場合は、診療して移動のたびに自ら運転するといったことになります。
自分一人で全てこなすのはかなり大変なので、運転手付きかどうか看護師がいるのかどうかについては重要なチェックポイントですね。
案件によって幅はあると思いますが、個人的な経験からいうと移動時間は平均的に30分程度で、長い場合は1時間近くの移動でした。
少人数で車での移動となるため、コミュニケーションが苦手な方や車での長時間移動が疲れる方には、辛く感じる可能性があります。
逆に少人数での車移動も全く気にならない方であればおすすめできます。
訪問診療バイトに行く前に保険に入っているか確認する!
訪問診療バイトにいざ臨むにしても、その前に保険に入っているか必ず確認してください。
保険というのは医師賠償責任保険のことで「医療行為によって患者に生じた身体の損害」を対象にしている保険です。
訪問診療では内科の一般的な診療を行います。中には手技が必要となるケースもありますし、外科的処置が必要になる場合もあります。そのため万が一の事態に備えて医師賠償責任保険には入っておくべき。
車を運転するのであれば自動車保険に入るのと同じで、訪問診療に限らずですがバイトをする前に医師賠償責任保険には入っておきましょう。
医師賠償責任保険についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
医師賠償責任保険の金額を徹底比較!すぐ入るべきおすすめの保険を紹介!
訪問診療バイトに行く際に持っておくといいアプリを紹介
訪問診療バイトの訪問先で何か分からないことがあったときのために持っておくのをおすすめするのが、HOKUTOとM2プラスというアプリ。
HOKUTOは臨床支援アプリで無料で使えます。ガイドライン・薬剤情報・抗菌薬(腎機能計算機能付き)などがデフォルトで入っています。
M2プラスは電子書籍のアプリで買った本をデータとして持ち運べます。
訪問診療先に重たい医学書などを持っていくのは厳しいので、この2つのアプリを入れておけばまず困ることはありません。
それぞれのアプリは別記事で詳しく紹介しています。
HOKUTO(医師向け臨床支援アプリ)を紹介!特に研修医におすすめ!
M2プラスで医学電子書籍を購入!使い方から気になる点まで詳しく解説!
訪問診療バイトをする上でよくある疑問に答えます!
応募は、未経験でも大丈夫?
基本的に訪問診療バイトは未経験でも問題ありません。
多くが高血圧や糖尿病など慢性疾患の管理、長期的に管理されている疾患の継続診察となります。病院における病棟管理の経験があれば対応可能でしょう。
専門的な知識というよりは、一般内科の知識が重要です。
どんな処置が求められることがある?
気管挿管やCV挿入などの緊急処置を求められることはありませんが、ルート確保・胃管や胃瘻の交換・尿道カテーテルの交換などが必要になることはあります。
外科的な手技は必要になる?
外傷があり縫合などの処置が必要な場合は、基本的にはその場で縫合することとなります。(処置が困難であれば、他院に紹介します)
バイトのスケジュールはどうなっている?
自分が経験した訪問診療バイトでは、バイト時間は9時〜17時までで、1日に12〜14件程度の個人宅や老人ホームなどの施設を訪問しました。予約患者と時間内の問い合わせ患者の対応でした。
訪問診療バイトで残業は発生する?
残業が発生する場合もあります。私のケースでは予約外の問い合わせ対応で残業となった場合は、時間外手当が出る契約になっていました。もちろん契約した医療施設によって異なるのでよく確認してください。
訪問診療バイトの給与相場はどれくらい?
医師求人サイトで【訪問診療】などのキーワード検索をして調べてみましょう。
医師求人サイトのおすすめはこちらの記事でまとめています。
【徹底比較】医師が稼ぐなら登録すべき求人サイト9選!【バイト・転職】
まとめ
訪問診療バイトは、未経験の方には業務内容が分かりにくく、手を出しにくいバイトの1つですが、業務内容としては外来診療とほぼ同じです。
当記事を読んで頂き、安心して訪問診療バイトに応募して頂けたら幸いです。
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