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この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
外科医にあこがれて医師になった/なりたいという人は多いですよね。
ただ外科医は肉体的にも精神的にもハードな科で大変なのは周知の通り。それだけ大変だとして一体どれくらい稼げるのかは気になるところ。
今回の記事は、外科医Aさんの実体験をもとに、外科医の収入やフリーランスの可能性などについて紹介してもらいました。
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@現役外科医であるA先生に外科医の収入や給与事情などについて教えてもらいました。
リアルな年収も公開していただいたので、ぜひ参考にしてください。
私は医師として15年、そのうち外科医として13年の経験があり、現在は地方公立病院で常勤の外科医として働いています。
主な業務は外来診療、手術、そして入院患者の管理です。
2010年4月から現在の病院で初期研修を始め、それ以来同じ病院で勤務を続けています。他の病院での当直や非常勤の仕事はしていません。
この記事では外科医の収入や働き方などについて解説をしたので、ぜひ読んでください!
当ブログでは医師のおすすめの転職サイトの紹介もしています。こちらも合わせてお読みください。
外科医としての年収推移はこちら
外科医としての年収の推移は以下の表にお示しします。
外科年数 | 年収(万円) |
1 | 1,150 |
2 | 1,200 |
3 | 1,250 |
4 | 1,300 |
5 | 1,350 |
6 | 1,400 |
7 | 1,450 |
8 | 1,500 |
9 | 1,550 |
10 | 1,600 |
11 | 1,700 |
12 | 1,685 |
外科1年目で1100万円からスタートし、毎年少しずつ増えてきました。
外科6年目で外科専門医、8年目でロボット手術の資格を取得しましたが、これらの資格による給与の上乗せはありませんでした。
2023年度の年収は1685万円です。
どういうときに給与が上がったのかな?
年収の変化を分析すると、給与上昇の最大の要因は勤続年数であることがわかります。
勤続年数が増えるにつれて徐々に年収が上がり、役職がつくとさらに給料が上乗せされます。外科だけでなく、全科で同じ給与体系システムになっています。そのため心臓外科や呼吸器外科でも同じ給与となっています。
当院の報酬体系では、専門医などの資格取得が直接給料アップにつながるわけではありません。
ただし、資格取得に関連する費用(受験料、移動費、宿泊費など)は出張費として申請できるため、自己負担なしでスキルアップが可能です。
大学病院と民間病院の外科医の給料を比較してどうか
ここでは、民間医局が試算した大学病院と民間病院の給料を紹介し、なぜ大学病院の給料が少ないのかを考察します。
大学病院と民間病院の給料比較
医師の年収に関する2つの調査結果を紹介します。
令和3年(2021年)の調査結果:
中央社会保険医療協議会が行った「第23回医療経済実態調査の報告」をもとに、民間医局が試算した医師の平均年収
• 大学病院など国立病院:1,323万円
• 公立病院(市町村立など):1,472万円
• 民間病院(医療法人など):1,506万円
平成24年(2012年)の調査結果:
独立行政法人 労働政策研究・研修機構による「勤務医の労働実態の意識に関する調査」での医師の平均年収
• 大学病院:882万円
• 公立病院:1,347万円
• 民間病院:1,443万円
両調査とも、大学病院の医師の年収が他の病院形態と比べて低い傾向にあることがわかります。
大学病院の給料が低い3つの理由
大学病院の勤務医の年収が低い理由は、主に3つあります。
①利益追求よりも研究開発する役割
②地域医療の最後の砦としての役割
③教育機関としての役割
これら3つの理由により、大学病院は人件費に割ける十分な資金を確保することが難しくなります。その結果、勤務医の給与が低くなる傾向にあるのです。
フリーランス外科医としての働き方はできるのか?
非常勤とアルバイトの定義を確認し、フリーランスのメリット・デメリットについて検討します。そして、フリーランス外科医がどのくらい稼げるのかを試算します。
フリーランス外科医は3.5%
フリーランス医師は、主に非常勤やアルバイトとして働き収入を得ます。
※非常勤とアルバイトで生計を立てている医師を「フリーランス医師」と定義
2011年12月に行われた「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、当時非常勤やアルバイトで生計を立てていた医師全体で8.4%、外科医の中では3.5%でした。
2016年12月の同名の調査では、非常勤医師として働く医師の割合が全体の12.6%に増加しました。これは働き方が多様化し、ワークライフバランスを重視する医師が増えたことが影響しています。
公的機関からの正式なデータは公表されていませんが、フリーランス医師の割合は現在も増加し続けているのかもしれません。
フリーランス外科医のメリット/デメリット
<メリット>
1. 収入が増える可能性がある
2. 自分の生活状況に合わせて、仕事量を調整できる
3. 職場の人間関係のストレスが軽減される
<デメリット>
1. 自分でキャリアプランを立て、管理する必要がある
2. 医局の影響力が強い地域においては就職が困難な場合がある
3. 医療事故の際、病院からの法的サポートが得られない可能性
このように、フリーランス外科医は働き方の自由がある一方で、医療訴訟への対策など、個人で負う責任も大きくなります。
外科でフリーランスになるのって可能なの?
残念ながら私の周りでフリーランス外科医として活動している医師はいません。みなさん大学病院や民間病院に雇用されている状態で、非常勤やアルバイトを行なっています。
現実的にフリーランス外科医として仕事することは、可能だとは思います。ただし業務内容は制限されてしまうでしょう。つまり、外来や病棟業務がメインになり、手術の執刀はできなくなると推測します。
もし、手術だけをするフリーランス外科医を目指すのであれば、圧倒的な実力を身につけないとなりません。なぜなら、高度なスキルがないと手術を任せてもらえないからです。
フリーランス外科医はどのくらい稼げるのか?
令和5年の賃金構造基本統計調査によると、非常勤医師の平均時給は1.3万円から1.6万円で、1回の平均勤務時間は6.5時間でした。つまり、非常勤医師として1日働くだけで、約10万円の収入になる計算です。
※詳細なデータは政府統計総合窓口にe-Statから抜粋しました。リンクはこちら→賃金構造基本統計調査に関する統計表
医師の平均年収はこちらから試算非常勤、アルバイトの時給算出はこちら
求められる技能や専門性にもよりますが、非常勤の外科医も同じ程度の報酬を得ていると考えられます。
時給1万5000円で計算すると、1日8時間、週5日、月4週、年12ヶ月で働いた場合、年収は約2,880万円になります。
これは令和5年の賃金構造基本統計調査から試算する医師の平均年収の約1,400万円の2倍の額になります。
つまり、フリーランス外科医が常勤医師と同じくらいの時間働くと、年収が倍になる可能性があるということです。
外科医の非常勤やアルバイトの収入について
ここでは、外科医にとっておいしいバイトを2つ紹介します。
外科医のおいしいバイトー手術の手伝いー
大学病院などの医局に所属する医師にとって、非常勤先での手術執刀は魅力的な仕事です。
非常勤医師として手術に参加する場合、術前準備や術後対応の負担が軽減されます。
手術自体は外科医の醍醐味ですが、それ以外の負担が少ないという点で、非常勤での手術執刀は「おいしい」仕事と言えるでしょう。
ちなみに「医師転職ドットコム」という求人サイトで「非常勤」、科目は「外科 消化器外科」、こだわり検索「手術」で検索すると、2024年7月4日時点で22件の仕事がヒットしました。
そのうち手術だけ行う仕事は、1件だけでした。
外科医のおいしいバイトー化学療法外来ー
外科医にとって魅力的な非常勤の一つに、抗がん剤治療の外来があります。1回の勤務で20万円の報酬を得られることもある仕事です。
病院側にとっても、外来での化学療法実施は重要です。
化学療法は薬剤費が高く採算が取りにくいものの、外来で実施することで収益を確保できます。そのため、病院は高い人件費を払ってでも、外来で化学療法を実施したいと考えているのです。
外科医の転職事情について
初期研修こそ医局に縛られずに就職するのですが、医師3年目以降に専攻医になる段階で卒業した大学や出身地に近い大学の医局に入ることが多いです。
最先端の治療に取り組みたい、学位を取得したいなど様々な理由があります。
医局に属さず転職する外科医は多くはありません。ここでは、私の周りで転職した外科医について紹介します。
外科で転職するとき;大きく2パターンある
私の周りでは、自分の力で転職先を探すパターンは2つあります。
1つ目は、外科専門医を取得後にサブスペシャリティーに進む際、手術件数が多い病院に転職するパターンです。
特に心臓や食道などの手術は高難度であり、専門病院に手術が集中する傾向にあります。そのため、高難度な手術を学びたい外科医は、専門病院に転職することが多いです。
2つ目は、ワークライフバランスを追求するために、転職エージェントを利用して民間病院に転職するパターンです。
民間病院は収益確保のために人手が少ない傾向にあり、年収が増加する可能性があります。また、ワークライフバランスを重視した働き方も可能です。
転職エージェントを利用することで、非公開求人など条件がよい求人に応募できる可能性が高くなります。
労働条件の交渉も代理で行ってくれたり、面接にも同席してくれたりするので安心して転職活動ができます。
当ブログでおすすめの医師転職サイトの紹介をしているので、参考にしてください。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
国公立病院と民間病院の年収を比較しながら、フリーランス外科医の年収について考てみました。また、転職することで年収アップする事例をご紹介しました。
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