新NISAってやっておくべき?
新NISAはどのように始めたらいい?
投資初心者だから新NISAで何を買うべきか分からない!
この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
新NISAを始めようと思っている医師は多いですよね。
医者で忙しいけど新NISAだけでもやっておきたいという方も多いでしょう。
そこで有名ブロガーのセミリタイア九条さんに、医師だけを対象として『新NISAの始め方』や『新NISAのやり方』を分かりやすく解説してもらいました。
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@今回はFIRE達成済みで様々な投資の経験をもつ有名ブロガーのセミリタイア九条さん(@kuzyofire)に新NISAについてじっくり話を聞きました。
投資初心者医師(研修医からベテラン医師)がよく抱く疑問に答えながら、それぞれに合った新NISAの活用法を提案してもらいます。
投資の基礎から趣味として楽しむための本まで、おすすめの書籍もピックアップしてもらったのでとても参考になる記事になっています。
九条さん
FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記を運営しているセミリタイア九条です。
米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。
ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。
今回は『投資初心者の医師が新NISAを始めるなら』というテーマで解説させていただきました。
新NISAでは医師のポイ活で貯めたポイントを使って投資することも可能です。
まだポイ活をしていないという方はすぐに始めておきましょう!
新NISAの特徴:医師が知るべき重要ポイント
まず新NISAについておさらいしておきます。
2024年から始まる新NISAシステムに関して、金融庁の公式ページからの情報によると、以下のポイントがあります。
- ・非課税保有期間の無期限化
- ・口座開設期間の恒久化
- ・つみたて投資枠と成長投資枠の併用可能性
- ・年間投資枠の拡大
(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資可能) - ・非課税保有限度額は全体で1,800万円
(成長投資枠は1,200万円で、枠の再利用可能)
最も注目すべき点は、非課税保有期間が無期限となること、年間投資枠が最大360万円まで拡大し、生涯投資枠が1,800万円に設定されていることです。
これにより、長期的な資産形成がより効率的に行えるようになりました。
医師としての安定した収入を活かし、効果的な資産運用を目指しましょう。
これまでのNISAと違って、非課税での運用が無期限になった点は、特に長期間に渡って投資を行う医師にとっては大きなメリットです。
ちなみに、つみたて枠は現在のつみたてNISAと同じで、金融庁の指定する投資信託の積立設定しかできませんが、成長投資枠は現在の一般NISAと同じで、投資信託、個別株、ETFの何でも買えて、まとめ買いでも積立でも自由な買い方ができます。
おさらいをしたところで、九条さんに話を聞いていきます。
新NISAでは「オルカン」を買うのがおすすめ
新NISAには成長投資枠とつみたて投資枠がありますが、どちらの枠にしてもオルカンと呼ばれる『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』をおすすめします。(米国のS&P500でも良いです、オルカンの6割程度はS&P500になりますので)
理由をあげると以下の通り。
- 分散投資: eMAXIS Slim全世界株式ファンドは、多くの国や地域に分散して投資できます。特定の国や地域に集中するリスクを減らし、より安定した投資を目指せる。
- 低コスト: このファンドは手数料が低く設定されています。投資のコストはリターンに直結するので、低コストのファンドは長期的に見て有利になることが多いです。
- シンプルな運用: 全世界の株式に投資することで、個別の株や地域を選ぶ手間が省け、投資がシンプルになります。
- 広範な市場カバレッジ: グローバルな市場に幅広く投資することで、世界経済の成長に合わせて資産を増やせる。
- 長期的な成長: 全世界株式に投資することで、長期的には様々な国の成長を捉えることができ、将来的なリターンの機会を増やせる。
九条さん
NISAは長期で売らないのが前提になるので、オルカンであれば売り買いをする必要がなく短期でどの国が優勢になるかなどの偏りをなくすことができます。
オルカンは近年のコスト競争で信託報酬がとんでもなく低くなってきており(23年9月8日時点で0.05775%以内)、全世界にも関わらず例えば日本のTOPIXの信託報酬よりも安くなっています。
成長投資枠でもオルカンは購入できるので、どちらの枠もオルカンにしてしまえばいいでしょう。
個別株と比べると投資信託の方が色々考えなくていいのは利点ですよね。
投資信託にはアクティブ型といわれるものもありますが、やはりオルカンのようなインデックス型がおすすめなのでしょうか?
九条さん
アクティブ型の投資信託もたくさんあって、中にはいいファンドもあるとは思います。
ただどれがいいアクティブファンドなのか考え出すと、結局個別株でどれがいいか考えるのと同じで手間はかかってしまいます。
それであれば初めから低コストのインデックス型にしておけばいいでしょう。
医師が新NISAを始めるにあたって意識したい3つのこと
①貯蓄率はどのくらいか
②本業以外の時間や意識をどれだけ向けられるか
③心はどれくらい強いか(リスク許容度)
①については『どの程度のいわゆる生活防衛資金を用意するか』ということになりますが、一般的には生活費数か月分と言われています。
②投資に時間をかけたい/かけられる人はいいですが、そうでない場合は何を買うかに注意が必要です。
③市場が暴落したときに資産が半分になってしまった!というケースは長いスパンではあるあり得ます。
投資を大きくすると増えるときはいいですが、下がるときの額も大きくなるので自分がどの程度許容できるかは考えておきましょう。
最近だとコロナショックで相場がかなり下落しましたが、その後の回復は早かったですよね。
コロナのときは回復が早かったので、比較的ホールドできた方も多かったかもしれません。
が、そのまま下落相場が何年も続いていたら投げてしまった人も多くなったのではないでしょうか。
投資初心者の医師が新NISAをどう始めるか
・研修医
・浪費があって貯蓄がない医師
・貯蓄はあるけど投資経験のない医師
これまで新NISAについて悩んでいる投資初心者の医師の話を聞くと、大体上の3パターンでした。
そこで九条さんにこれらの医師はどのように新NISAを利用すべきか、その方針についてアドバイスをもらいました。
研修医が新NISAをどう始めるか
(ここでいう研修医は社会人なりたてで特に資産などはない方を想定しています)
九条さん
研修医の方はひとまず貯金をしましょう。
100万程度は貯めてから、投資を開始します。
シーケンスリスク(※)を考えて、あえて初期にレバレッジをかける(オプション取引、CFDなど)という方法もありますが、リスク許容度がよほど高い方だけにした方が良いでしょう。
(※)シーケンスリスクとは、投資を始めた時期の市場の動きが、長期的な投資成果に大きな影響を及ぼすリスクのこと。特に投資初期に市場が不調であると、その後の投資成果に悪影響を及ぼす可能性がある。
確かにその貯めた分の100万も投資に回せば、増える可能性はある。
ただ自分に何か突発的なことがあったときに100万円くらいはないと困ります。
特に研修医のような手取りが少ないときには給与からの補填も大変になります。
浪費家の医師が新NISAをどう始めるか
給料としてはある程度の額をもらっているけど、色々使ってしまって貯金だってあまりないという方です。(医師にちょくちょく見られるパターンですよね)
九条さん
まず生活費3か月分程度を目標にして貯金をしましょう。
年収2000万で手取り150万くらいだとすると、3か月分の400-500万は持っておきたいですね。
やはり生活レベルを下げるのは非常に難しいですから、特に浪費家の方であればなおさらです。
貯金が終わってから、新NISAを始めましょう。
すでに貯蓄のある医師が新NISAをどう始めるか
生活防衛費も含めて貯金はすでにできており、これから新NISAを始めようという方。
今まで余裕資金があって投資をしてこなかったのが『損をするのが怖い』という理由だったのなら、新NISAだからといって安易に投資を始めるというのであれば注意が必要。
新NISAは年360万までの投資になるので、それ以外の資金は理屈でいうと特定口座で投資すべしとなります。
本業以外に時間や意識を向けられる余裕がある方は、個別株の研究をして投資したり、減価償却のとれる不動産などに挑戦するのも方法としてはあります。
九条さん
過去のエビデンスからいうと長期で投資をするなら株式を中心としたインデックス投資をするのがおすすめできます。
本業以外に時間や意識を向けられる余裕がない方でもリターンがある程度得られるであろうというのが投資信託の良いところです。
ただ途中でその資産が大きく減ってしまう可能性はあります。
それでも何年も継続して保有できれば、その後資産は元に戻り、増えることは期待できるのですが、その可能性が信じられない・コワいと感じるようであれば止めておいた方がいいです。
自分のリスク許容度をよく考えましょう。
確かにNISAでは税金分の20.135%のリターンは増えますが、損失の可能性は減りませんね。
損したときの額も減らない。
NISAでは損益通算や繰越控除ができないので、ここも注意したいですね。
新NISAでは「一括」か、それとも「ドルコスト平均法」で投資すべきか
3つのパターンに分かれます
新NISA向けの投資資金を、現在特定口座で運用している場合
特定口座の株式を売却して、一括で年初に新NISAで買い付けるべき。
これは課税口座から非課税口座へ乗り換えることを意味します
新NISA向けの投資資金がなく、給与から捻出する場合
給与が毎月入ってくる以上、一括はありえません。
毎月積立となります。
新NISA向けの投資資金を、預金などで持っている場合
なぜこれまで株式投資をせず預金として保有していたのかを再確認しましょう。
投資が怖い、不安があるということなら、一括投資は大きな不安をもたらします。
積立投資、または投資を始めること自体を検討し直すべきです。
九条さん
老後資金以外の資金需要のため(旅行やクルマ、結婚式、自宅購入など)に預金をしていた場合は、一括、積立ともに行うべきではありません。
新NISAは非課税期間恒久化が最大の特徴であり、老後資金を作るのに向いています。
5-10年程度の投資の場合、元本割れする可能性も多分にあります
新NISAを始めるにあたり投資の勉強をしたい方におすすめしたい本
投資の勉強をしておきたいという方に向けて、九条さんにおすすめ本を3冊セレクトしてもらいました。
投資初心者へのおすすめ本
一番読みやすくて内容もしっかりしています。
かなり読みやすいですし、基本的なことが書いてあるので時間がない方はこれだけ読んでおけばOK。
時間があってもっと投資の勉強をしたい方へのおすすめ本
この本は結論としては『インデックス投資が良い』となっていますが、他の投資手法に関してもしっかり記載されています(例えばテクニカル分析はこういう理屈でこうなっている、など)。
投資の全体像を知るにはおすすめの本です。(分厚いので読むのは大変・・・)
投資を趣味にするくらい好きな人へのおすすめ本
オプション取引をメインとした解説がされています。
純粋に株式取引のおもしろさが感じられる本。
数字が苦手な人には取っつきにくいかも・・・。
クレジットカードをつかったクレカ積立はやっておきたい
還元されるポイント | 還元率 | 月の限度額 | |
楽天カード | 楽天ポイント | 0.5-1.0% | 5万円 |
楽天キャッシュ | 楽天ポイント | 0.5% | 5万円 |
三井住友カード | Vポイント | 0.5-2.0% | 5万円 |
auPAYカード | Potntaポイント | 1.0% | 5万円 |
マネックスカード | マネックスポイント | 1.1% | 5万円 |
エポスカード | エポスポイント | 0.1-0.5% | 10万円 |
各種クレジットカードでの積立投資(23年12月時点)
クレカ積立は、クレジットカードを利用して定期的に投資信託などに買付けを行う仕組み。
カードや証券会社によっては買付金額に応じたポイントが還元されます。
設定しておけば、自動でポイントがたまっていくのでポイ活に興味があるならぜひともやっておきたい。
落ちているお金は拾いたいという方はやるべき。
九条さん
調べる手間や口座を管理する手間が気にならなければ各社でやっておくべき。
ただ後で口座をまとめたいと思って『売る』と非NISA口座分には税金がかかってきてパフォーマンスは悪化します。
月あたり得られるポイントは250-1,000円ほどになるので、これをどう思うか・・・。
面倒だなあと思う方はスルーしてもよいでしょう。
ちなみに医師のポイ活でゲットしたポイントを各種ポイントに変換すれば、そのポイントをつかってNISAで投資をすることも可能です。
例えば、Pontaポイントであれば、SBI証券で1Pontaポイント=1円として利用できる。
クレカ積立や医師ポイ活でゲットしたポイントをNISAで使えるのはアツい!
医師のポイ活をこの機会に始めたいという方はこちらをチェックしてください。
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