医師のみなさんはバイトをしていますか?
バイトをしたくて色々求人サイトを見て回るもののなかなか条件のいいバイトに巡り合えないということも多いですよね。あまり経験したことはないけど、条件のいいバイトならやってみたいと思うことも多いはず。
そこで【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(@zeroen_doctor)は【臨床研究バイト】というニッチだけどおすすめなバイトについて詳しく紹介します。
「コスパのいいバイトを探している。」
「一風変わったバイトがあればやってみたい。」
「臨床研究バイトがどんなものか知りたい。」
こんな医師はぜひ参考にして下さい。
この記事を読めば臨床研究バイトがどんなものなのか分かりますしバイトに応募する上での注意点など臨床研究バイトをする上で知っておきたいことを網羅していますので必見です。
ちなみに臨床研究バイトに限らず医師の求人を探す上で欠かせない医師求人サイトについてもおすすめをまとめていますのでに気になる方はこちらの記事を参照してください。
https://zero-doctor.com/archives/113Contents
臨床研究バイトの特徴を3つに分けて解説

臨床研究バイトのバイトとしての特徴を具体的に見ていきましょう。ここではみながバイトに応募するときにまず気にするであろう給与相場/忙しさ/雇用形態について解説していきます。
まず気になる臨床研究バイトの給与相場/忙しさ/雇用形態について説明しましょう
臨床研究バイトの給与相場
臨床研究バイトはとてもコスパの良いバイトですが、具体的にいうと時給単価10,000円〜15,000円が主な給与相場でしょう(時間は9時-17時など)。
医師の一般的な当直バイトなどと比較するとやはり高単価と言えます。インセンティブなどは基本的に支給されませんが、残業があれば時給単価に則って残業代が支給されます。
時給相場でいえば一般的な医師のバイトと比較してもいい方かな
臨床研究バイトの忙しさ
基本的に労働環境はクリーンで仕事の負荷は高くありません。
ある臨床研究のバイトでは主に15名程度の患者を対象としていましたが、病院で入院患者を15人担当するのとは負担が全く違います。定時の検査やバイタル測定を評価するだけですので非常に負担は軽いものでした。
他の求人でも概ね5-20名ほどの規模の患者さんを対象としているものが多い印象ですので、1日数百人を相手にする健康診断やワクチンのバイトと比べれば忙しくないでしょう。
臨床研究バイトの日程としては平日も休日も同じくらいの頻度で求人が出ている印象です。これは普通の病院と異なり研究施設が土日も営業しているからか、土日開催の方が被験者を集めやすいからだと考えられます(被験者に数日間入院してもらう形で予定に土日も含まれているものもありました)。
バイトであまり疲れるのは嫌だから仕事の負荷が高くないのは助かる
臨床研究バイトの雇用形態
求人内容は、スポットで1日だけの求人もあれば、数日間連続で勤務するものもあります。長期間の外来での研究であれば毎週○曜日固定で○ヶ月間の契約のような求人も見たことがあります。つまり求人内容は実施施設や研究内容によって様々なのです。
臨床研究の内容にもよりますが基本的には性別に関係なく応募できます。
例えば婦人科系の臨床研究であれば場合によって事業者側から「女性限定」と制限がつく可能性はありますので事前の確認は必要。
✔時給単価の相場は 10,000円〜15,000円くらい
✔あまり忙しくはない
✔募集はスポットや期間限定などさまざまある
臨床研究バイトがおすすめできる3つのポイント

臨床研究バイトは医師のバイトとしてはニッチなものになりますが、コスパがいいですし勉強になって社会貢献にもなりますのでおすすめできるバイトの1つです。
ここでは具体的に3つのポイントをあげて説明します。
臨床研究バイトってどんな内容のバイトなんだろう?おすすめのポイントがあれば知りたいな
臨床研究バイトはコスパがいいし勉強にもなるバイトだよ!
バイトとしてのコスパが高い
臨床研究のバイトは非常にコスパが高い。
ここでのコスパとは時給単価のことだけではなく、時給単価を医療的リスクで割った物を指します。臨床研究のバイトは時給単価が高い点も魅力的ですが、何より医療的リスクが非常に低いのです。
臨床研究の対象となる人は基本的に緊急性のない健常者です。研究内容によって異なりますが、緊急性のあるものではありません。救急車で運ばれる患者さんを相手にするより当然リスクは低くなります。
医療的リスクがほかのバイトと比較して最大限に低いためコスパがとても高いバイトだと言えます。
また労働環境も非常にクリーンです。臨床研究の場合、患者さんへの検査や投薬のタイミングが事前に綿密に決められているので基本的にそのスケジュール通りに動く形になります。臨床現場でよくある突然のアクシデントによる残業発生が非常に起きにくい構造になっています。
バイトだからコスパが高いってのはすごく大事なところだよね
自分自身の研鑽になる
臨床研究のバイトは自己研鑽になります。
実際にある疾患への新薬の研究に携わるバイトをした経験から、自分の専門科ではない疾患に対して本来身につく事のない深い知識と治療の介入方法を詳細に知ることができました。
臨床研究のバイトの場合、普段接することのない様々な専門分野の研究に触れることができて、しかも健常者に対してこちら側から介入することもできます。
バイトもできて勉強にもなって一石二鳥だよね
医学の発展に直接関われる
臨床研究のバイトのメリットとして、直接的に医学の発展に関わることができる点もあります。
バイトに応募する段階でどんな疾患に対する研究なのかある程度知ることができますが、実際の細かい研究内容や介入方法などは応募段階では公表されていないことが多いです。
応募して実際に勤務が決定すれば、バイトとはいえ研究内容の説明を受けますし具体的に今どういった目的の研究か、プロジェクトのどこの部分に自分が携わっているのか、などについてしっかりと事前に説明を受けます。
例えばあるバイトで新薬開発の過程での副反応のモニタリングを行っていました。事前の応募段階で対象となる疾患は開示されていましたが、研究内容の詳細は応募が決まった後に事前研修で詳細な説明を受けました。
役立つ仕事ができるというのはうれしいね
臨床研究バイトをする上での注意点

臨床研修バイトは基本的に初期研修が終了していれば未経験でも参加可能なバイトですが時給単価が下がる可能性はあります(ある臨床研究バイトでは後期研修医の先生は単価が低いと聞いたことがあります)。
全例ではありませんが、臨床研究の内容次第では事前の研修などがあります。研究内容やモニタリングしたい内容、どういった副作用を確認したいのかなどの情報は事前に共有しておくべきだからです。
ある臨床研究バイトの事前研修はバイト開始の1週間ほど前に行われ、内容は当日の行動の流れや、有事の際の対応マニュアル、現在の臨床研究が第何相まで来ていてそれぞれの参加するフェーズで主にどういったことを確認したいのか、などの説明とシミュレーションでした。
基本的に採血やバイタルサインの確認などの手技や処置は看護師が行いますので、医師として求められる能力は高くありません。専門性の高い臨床研究内容であれば、当然医師に求められる能力も高くなるので応募には慎重になる必要性があります(応募する医師の絶対数が少ないからか良く求人サイトで応募を見かけます)。
逆に専門科を問わない求人は応募可能な医師の数が多いので枠が非常に早く埋まります。時給単価も良く労働負荷も少ない上に求人数が比較的少ないため、専門性の低い臨床研究バイトは人気の求人と言えます。
✔未経験でもできるが時給単価は下がるかも
✔事前研修があるかも
✔最低限の臨床能力は必要
臨床研究バイトの内容を5つに分けて紹介

実際に経験した臨床研究バイトの仕事内容を5つに分けて具体的に説明していきます。ただしあくまで一例であり、参加した入院施設内での仕事内容になりますので、形態の異なる臨床研究の場合は一様ではありません。
臨床研究バイトがどのようなものか大体のイメージをつける助けになれば幸いです。
①問診
②採血
③診察
④投薬
⑤評価
大体どんな内容のバイトなのかイメージができてきた
①問診
臨床研究バイトの場合、対象となる患者さんには応募時点で「○歳以上、男性、高血圧治療中」など、ある程度の条件が付けられています。要件を満たしている患者さんのみ集められるため、患者さん自身ある程度どう言った内容の研究に参加しているか把握しています。
実際に研究が始まる前に医師から患者さんに対して改めて1人ずつ問診を行います。主な内容は心身の状態のチェック、研究内容の確認、合併症や副反応への理解の確認などです。
②採血
基本的な採血や処置は看護師が行いますが、研究次第では医師自ら行うところもあります。また看護師では難しい患者さんがいる場合には医師が採血をする必要があります。
ある臨床研究バイトでは期間中は1日3回の採血を5日間毎日行っていました。
③診察
1日1回の診察があり体調評価や問題点の抽出、長期入院によるストレス反応の評価などを行います。さらに投薬後に発熱や下痢症状が強い場合は追加の診察もあり。
診察や問診以外の時間はカルテ記載や採血データの確認などを行いますが、それ以外の時間は自由時間で施設内の別室で待機となっていました。
あくまで研究内容次第で診察の内容や頻度は変わってくると思いますが、患者さんの診察は最低限の医療行為ですので基本的には1日1回は求められると思います。
④投薬
患者さんへの投薬自体は、内服であれば患者さん自身で、点滴であれば医師や看護師が行いますがどちらにせよ医師の管理下で行われます。
投薬そのものよりは、投薬後の予期せぬ副反応のために医師は患者さんを観察する必要性がありますので、基本的に投薬時は患者さんの近くにいる必要性があります。
⑤評価
投薬前後での患者さんの変化を採血のデータや診察で評価します。臨床研究で医師に求められる仕事の中で最も重要な行程と言えます。有害事象の有無や、治療効果の確認など評価する内容も様々です。
今回紹介した臨床研究バイトでは副作用を確認するフェーズであり、主に下痢の出現率や程度、便の色、採血でのカリウム低下の有無を評価していました。
バイトでの参加の場合は、事前に評価して欲しい内容を伝えられますのであまり意気込んで参加する必要性はありません。
あくまで1例だから、求人の内容はよくみて分からないところがあれば質問しましょう
臨床研究バイトのためのおすすめ本を紹介
臨床研究バイトに参加する前に臨床研究についていろいろと知っておきたいという方には福間真悟先生の著書の「もしあなたが臨床研究を学んだら医療現場はもっとときめく」をおすすめします。
研究のデザインの仕方や結果の評価の仕方など、臨床研究における一番とっつきにくい部分を丁寧に解説してくれています。
これを読まないと臨床研究バイトをする上で困るわけではありませんが、せっかく臨床研究に携わるなら一読してから参加すればバイトに対する理解ももっと深まるはずです。
臨床研究バイトを探す上でおすすめの求人サイト

バイトをするときには医師求人サイトで検索して探す必要があります。
臨床研究バイトはニッチなジャンルのバイトになるのでサイトによっては検索してもあまり出てきません。私が実際に探しているときに活用するのは【MRT】や【エムスリーキャリア】です。
特徴としてはMRTにはポイントシステムがありバイトをしながらポイントを貯めることができます。エムスリーキャリアは医師ポータルサイト最大手のm3が運営しているブランド力と掲載求人数の多さが魅力です。
臨床研究バイトの求人数自体がそもそも多くはありませんが、両サイトであれば時折募集を見かけます。どちらも医師求人サイトの大手であるのでまだ未登録であれば登録しておきましょう。
MRTで医師がガッツリ稼ぐ方法を解説!時給アップを見逃すな!
エムスリーキャリアの特徴を医師が徹底解説!転職や定期非常勤バイトに強い!
まとめ
臨床研究バイトは、高コスパで自分の経験にもなりながら医療の推進に携わり最終的には大勢の人に還元できる仕事です。とてもおすすめのバイトなので、ぜひ応募してみましょう。
今の職場に満足していますか?
『医局を辞めて好きなところで働きたい』
『もっと条件のいい職場に転職したい』
『もっとバイトを増やして稼ぎたい』
いろんな悩みがありますよね。
そこで、すでに2回の転職を経験しバイト経験も豊富なぜろえんがおすすめの医師求人サイトを紹介します。
ここで紹介したサイトはいずれも登録無料。
登録しておけば求人案件を探すのに余計な手間や時間を費やさずに済むでしょう。
いい条件で契約して、お金を稼いで、あなただけの良き医師ライフを過ごしましょう!!
\今すぐ読んでみる/