後期研修先はどんな病院にすべき?
病院見学に行っても雰囲気が掴めない。
後期研修は大学病院?市中病院どっち?
後期研修だと年収はどのくらいだろう。
病院見学のあとの食事会って行くべき?
この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
後期研修先選び、あなたも悩んでいませんか?
初期研修を終え、いよいよ専門医取得に向けて本格的な研修が始まる後期研修。医師にとって、人生の中でも重要なキャリアプランを左右する大きな選択ですよね。
そこで後期研修先選びの成功の秘訣を医師7年目のサガルマータ先生に余すところなく伝授してもらいます!
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@後期研修先選びは、医師人生の中でも重要なターニングポイントです。
ただ初期研修先と違って、後期研修の探し方にはコレといった情報がありません。
そこで病院選びのポイントや実際に後期研修を終えた医師ならではのアドバイスを紹介します。
医師人生を左右する後期研修先選び、もう迷う必要はありません!
卒後7年目の放射線科医サガルマータです。
地元の国立大学医学部を卒業、同じ地域の基幹型臨床研修病院(400床程度)で初期研修を開始。
2年間の初期研修を終え、放射線科を志望し、全く別の地方大学の専門プログラムを選択しました。
現在は放射線科専門医を取得し地域の中核病院に勤務しています。
この記事が理想の後期研修先を見つけ、充実した医師人生を歩むための手がかりになればと思います。
あなたにとって最高の後期研修先を見つけてください。
ぜろえんは自身の転職経験をもとに医師求人サイトのおすすめを紹介しています。
詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでください。
【転職2回経験あり】医局フリーの医師がおすすめする求人サイトは?
後期研修先を探し始める時期
後期研修先を探し始める時期は個人差があるかと思います。
しかし、全研修医の先生方にお伝えしたいのは「進む科を決める段階で後期研修先をいくつかに絞り込んでおく」ということです。
科を決めてから後期研修先を決めるのではなく、「○○科が自分に合うかもしれないな」と思った時点で、その科に進んだらどのような環境で働いていくか、そのためにどういった病院で後期研修を行うべきか、という点まで合わせて考えていきましょう。
こちらの記事では医師の大学院生活について紹介しています。
【後悔しない選択を】医師大学院生活のリアル!年収やバイト事情を公開!
後期研修先の選び方
研修先を選ぶポイントは
・どの科を専攻するか
・どの地方で働くか
・今何歳か
・配偶者や子供の有無
など、背景次第で大きく異なります。
そのため、ここではどの先生でも目安にできる考え方をお話しします。
私が研修先を選ぶためにおすすめしたい考え方は
・研修内容
・給料
・将来像
の3点に、それぞれどの程度重きを置くかというものです。
もちろん上の全てを叶えることができる素晴らしい施設で研修することが理想ですが、そのような施設はごくわずか。
採用されるハードルも高いです。
この3点全てにおいて劣悪、なんていう施設も少なからず存在しますよね。
「後期研修医として理想的な研鑽を積むことができる。
その後のステップアップができる道筋もはっきりしている」
「給料は高いものの、病院全体はいわゆる人気病院ではない。
ところが自分の進みたい科だけは全国的にみてかなり強みを持っている。」
というような3点のうちいずれか2点を満たす施設はしっかり調べると見つけることができます。
自分がどんな環境で働き、5年後、あるいは10年後にどのような医師になっていたいか、ということを考えながら、それを実現できそうな病院探しを行うことから始めてみてください。
ぜろえんの転職にまつわる失敗談・成功談はこちらでまとめています。
【誰よりもぶっちゃけます】医師転職の失敗と成功のリアル体験談まとめ
病院見学はどのくらいするべきか
後期研修先を探す際の病院見学についてですが、回数よりも質が大切だと考えています。
初期研修先を探していたときとは異なり、一度の見学で必要な情報を簡潔に得ることが非常に難しいため、「その施設の後期研修医をとことん掘る」ということを心がけてください。
後期研修医にとって、後輩は喉から手が出るほどほしい存在ですもんね。
自分の仕事を分担してくれる、よい刺激になる、後輩ができるとやめやすい、といったメリットがあるため、綺麗な言葉を並べて勧誘することも少なくありません。
単に「どういった研修ができるか」を尋ねるだけではなく
「どのような理由でその研修プログラムを選んだか」
「数年後に目指している医師像」
「その施設で研修するデメリット」
「他に検討していた施設」
まで聞き出せたらベストです。
ちなみに私は3年目の進路を放射線科に決めたあと、病院見学は3か所行きました。
大学病院か市中病院かどちらがおすすめか
おすすめは市中病院での研修です。
そもそも、後期研修先として大学病院か市中病院かという選択ができるのは都会の場合の話になります。
多くの地方では大学病院が研修の中心となり、関連施設である市中病院に数か月から数年派遣するというスタイルが基本になり、独自の専門プログラムを作成している市中病院は都会に比べ非常に少ないです。
一方、地方の大学病院と同程度の病床数を有する市中病院では独自の専門プログラムを持っており、人口密集地にあることが多いです。
このような施設では後期研修中、ほとんどその施設のみで研鑽を積むことになります。
以上のような大学病院と市中病院の違いからわかる通り、大学病院の研修プログラムでは派遣される施設によって大きく生活が変わります。
後給料や研修環境も不透明であり、専門研修のみにフォーカスすると、理想とかけ離れたものになってしまったという話もよく耳にしますよね。
大学病院では臨床に加え、教育や研究を行う必要もあり、大学院進学が半ば強制される施設も少なくありません。
以上のことから大学病院での研修は、単に専門医を取得するだけではなく、その後の研究者としての道を志す人や、専門医取得後もその大学あるいはその大学がある地方に残って働きたいという人におすすめします。
初期研修と後期研修を違う病院でするのはどうか
初期研修とは異なる病院での後期研修をおすすめします。
初期研修と同じ病院で後期研修をすることで、環境変化のストレスがなく働ける、引っ越しがいらないなどメリットが大きいことは事実です。
しかし、同じ環境で診療を続けることで、経験する症例や手技、受ける指導、治療方針の立て方、学習スタイルなど、あらゆる面で知らず知らずのうちに偏りが生じる可能性があります。
これは医師としての経験年数を重ねるほど修正することが難しく、結果として限られた環境でしか働けない医師になってしまいます。
そのため、若いうちに環境を変えながら順応することに慣れてください。
病院見学や見学後の食事会などの対応
後期研修を見据えた病院見学では各病院や科によってどのような部門を回るか大きく異なります。
基本的な服装はスーツ+白衣になります。
私は放射線科に進むことを決めてからいくつかの施設を見学しましたが、いずれの施設も概ね同じような見学内容でした。
具体的には読影室、アンギオ室、放射線治療計画室を回り、そこで実際に働いている後期研修医の先生に研修内容、働き方を見せていただくというスタイルでした。
後期研修中の先生がどのような観点でその施設を選んだのか、そしてその施設に入ったことで、理想とした研修を実現させているのか、この2点をしっかりと見学中に確認しましょう。
見学後に食事会をセッティングしてもらえる場合にはぜひとも参加してください。
初期研修時のような統一されたマッチングシステムがないため、実際の研修内容や労働環境、給料を公開していない施設が多く、少しでもこのような情報を集めるためには見学後の食事会がもっとも有効です。
後期研修は、スーパーローテート方式で行われる初期研修とは異なり、基本的には同じ診療科に在籍し続けます。
採用する側は「長く一緒に働いていきたい人材か」という点をとても重視していますよね。
その「長く一緒に働いていきたい人材か」という部分を見極めるためには見学時だけではなく、食事会などの砕けた場での会話や振る舞いも大切になります。
後期研修での年収はどのくらいか
後期研修医の年収の目安は1000万円前後ですが、環境により大きく異なります。
例えば、医師不足の地方で、元々後期研修先として人気がない病院の場合には基本給だけで1000万円を優に上回ることもあります。
都会で症例が豊富かつ著明な先生方に囲まれながら研鑽を積むことができるという施設では年収が600万円程度、かつ各種手当がこれに含まれているという病院もあります。
このように病院によって千差万別です。
「研修内容や労働環境に対しどれくらいの年収があればよいのか」という点をしっかりと自分に問いながら後期研修先を探すことが大切です。
ぜろえんの年収推移についてはこちらで紹介しています。
【圧倒的満足】30代医師の年収推移をぶっちゃけ公開!転職で大正解!
後期研修のマッチングについて
後期研修では初期研修のような統一されたマッチングシステムはありません。
近年では医師の進路が極端に偏るようになり、具体的には地方より都会、そして内科や一般外科といったいわゆるメジャー科よりもマイナー科を志望する研修医が増えました。
内科や外科に進む先生については、よほどの人気病院を志望しない限り、ある程度の研鑽が積めてかつ待遇の良い病院で後期研修を行えます。
そもそも後期研修プログラム自体を選択できなくなりつつあるのが放射線科や精神科、眼科といったマイナー科です。
これらの科を志望する研修医は近年右肩上がりに増えており、一部の大学や基幹施設の研修プログラムでは定員を超える志望者がいます。
そのような施設では初期研修から継続してその病院に残る人のみ採用する、あるいはその大学や大学の関連施設で研修した先生、自大学出身の先生を優先的に採用する、といったことが起きているようですね。
そのようですね。
近年人気が高い診療科を進路の候補に入れている先生は初期研修開始直後、さらにいうと初期研修先を選択する段階から情報を集める必要があります。
後期研修先を探すときにレジナビを活用する方法もあります。
レジナビで理想の病院を探す!初期・後期研修先選びを成功させる!
病院探しに使うべきおすすめサイト5選
常勤は自分の働くメインの職場となるので、絶対に失敗したくありませんよね?そのため自分のメリットをじっくり考えて慎重に準備しましょう。
求人サイトの選び方としては特に常勤探し、つまり転職では自分の個人情報を多く出すことになるので求人サイト・企業への信頼性は重要なポイントだと考えます。
できれば信頼できる大手求人サイトのエージェント(サイトによってはコンシェルジュという名称)に相談して、非公開求人まで含めて自分の条件にあった案件を探してもらいます。
いくつかのサイトにも登録して案件ごとの比較をしっかりするべき。
もちろん知り合いのツテなどもあれば、活用しましょう。
常勤を探すときに使いたい大手医師求人サイトの一覧です。サイト評判のいいところを5つ厳選しました。
できれば複数サイトに登録していろんな条件の案件に目を通しておきましょう。
今病院を探していない方も相場観を養う上で事前に登録してどんなものか見ておきましょう。
サイトの選び方としては、信頼できる大手求人サイトというのがポイントになります。
転職情報が充実している医師転職ドットコム、会員特典が嬉しい民間医局、非公開求人の割合が高いマイナビDOCTORなどは特におすすめです。
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