女医の妊娠や子育てってどんな感じなのかな・・・
女医だけど今後のキャリアについて悩んでいる
女医ならではのリアルな体験談を聞きたい
この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
女医ならではの悩みってありますよね。
妊娠・出産に子育てなどライフステージにおいて重要なイベントはたくさんありますが、労働環境もワーママ事情も育児環境も突っ込んで聞く機会はありませんよね?
そこで結婚、出産、産後の復帰を経験してちょうど2年目の現役内科医であるLEO04先生に、今後出産し子育てをしていく女医さんに向けて『女医の働き方』についてリアルな意見を伝えていただきます。
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@今回の記事では『女医さんの妊娠・出産・子育てって実際どうなの!?』という点にフォーカスして、実際に経験してきた女医のLEO04先生に話を聞きました。
なかなか突っ込んで聞けないような仕事の条件やリアルなお金の話なども出てきますので、ぜひ参考にしてください。
育児をしながら勤務医をしておりますLEO04です。
簡単に経歴を紹介すると初期研修2年→勤務医5年→産休育休1年→パートタイム勤務2年目になります。
『女性医師の働き方』については、産休から復帰後、多くの後輩女医さんから結婚や出産のタイミングなど相談を受ける機会がありました。
この記事ではこれまでの経験を中心に復帰後の苦労なども交えながら、女医としてのリアルな意見をお伝えします。
すべての子育て中、もしくは今後出産し子育てをしていく女医さんが、自身のキャリアを積みあげつつワーママライフを楽しむ一助になれば幸いです。
これから転職を考えている方に向けて↓の記事でおすすめの医師求人サイトを解説しているので参考にしてください。
女性医師ならではのライフイベントとキャリアをどうするか
医師のキャリアプランとしてよくあるのは・・・
・学位をとるために大学院に行きたい
・〇歳で開業したい
・実家のクリニックを継ぎたい
・専門医を取りたい
・サブスペシャリティとしてはこの方向に進みたい
キャリアを積み重ねていくのは女性も男性も同じですが、妊娠・出産/子育てで休みをとるのはやはり女性です。
時間制限があるキャリアは妊娠・出産のタイミングを考えなくてはなりません。
ただ産休育休の1年程度のブランクはさほど大きな問題にはなりません。
どちらかというと子育て中の制限がある中でどのように自己実現をしていくかが重要です。
考えているキャリアプランのどれを優先するかはその都度考えるしかありません。
臨床現場でごりごり鍛えられ、臨床研究も論文も学会発表もひととおり経験してからの妊娠でした。
医師として若いうちにそれらを経験できてよかったなと感じています。
女性医師の子育てにおける3つの言いたいこと
子育ては、医師でも医師でなくても大きく事情は変わりませんが、ここでは女医が子育てをする中で特に言いたいことを3つ紹介します。
育児休暇が取れない!?取得条件を確認しよう
女医の子育てを考えるにおいて絶対にしておくべきことが『育児休暇の取得条件の確認』。
基本的に勤務開始して1年が経過していなければ育児休暇は取得できません。
職場の育休の取得条件や実際に取得できる育休期間について、よく確認し準備しておきましょう。
赴任してすぐに出産の予定であれば致し方ありませんが、わたしの場合、赴任後2年目に働き方改革のため雇用形態が変更され、そこから1年経過していないため育休は取得できないと言われました。
赴任後2年目に働き方改革のため雇用形態が変更され、そこから1年経過していないため育休は取得できず・・・。
年度が変わるまで、育休期間はすべて欠勤扱いとなり、その間は高額な社会保険料を無給の状態で払い続けました。
子供の体調不良は種々のサービスを利用して乗り切るしかない
夜勤や緊急呼び出しにも対応するような働き方では、遅くまで預かってくれる保育施設や突然の依頼でも見てくれる実家や保育サービスの手配が必要になります。
以前勤務していた病院では子供の預かり先が見つからず、医局にいる人に頼んで病棟へ行く女医さんもいました。
もちろん預けるにしても小児科受診が必須ですし、復帰直後の年休多用は仕方ありません(風邪をひき、治ったと思ったら次の風邪をもらい…と月の半分も登園できないこともありました)。
わたしは夏に復帰し、3月の年度終了まで、年休だけでは足りず【子の看護休暇】という無給の特別休暇を使って乗り切りました。
※子の看護休暇は、子どもの病気やケガなど看護が必要なときに利用できる休暇。育児・介護休業法に定められた休暇規定のひとつで、申請すれば時間単位で取得できます。日雇いや、週2日以下の所定勤務日数などの場合は取得できませんが、基本的には電話口での申請でも可能とされています。
子供が風邪をひくと親も夜眠れず体調を壊しやすいので、ご自身も無理をしないことがポイントです。
今のご時世では『発熱があればまずは受診を』と比較的休みやすい体制が整ってきていると感じますが・・・。
育児に慣れない状態での子どもの体調不良は精神的にもつらいですよね・・・。
子持ちの女医は家事負担を減らそう
病院でも家でもすべてをこなすことは不可能なので、家事の負担をできるだけ減らすことは重要です。
・食洗器
・衣類乾燥機
・ロボット掃除機
など便利アイテムはできるだけ使うようにし、消耗品の購入はネット通販、食料品は生協などを使い、可能な限り自分の時間を減らさずに済むようにしています。
最初はレトルト食品の使うのも子供を預けるのも後ろめたさがありました。
しかし、すべてのことに時間をかけるとパンクしてしまいます。
今は乳幼児向けの冷凍食品やレトルトのブランドも充実していますので、夕飯づくりをさぼって子供と遊ぶこともあります。
病院で気を張っている分、家事の負担はできるだけ減らし、気持ちを楽にして笑顔で過ごそうと心掛けています。
妊娠中、出産後、子育て中の働き方を実際の経験を交えて紹介
妊娠中や出産後にどういう働き方になるのかは一番気になるところ。
妊娠前後、出産後、子育て中のそれぞれについてどのような働き方に変わっていったか紹介します。
それぞれの経験を踏まえての注意点なども紹介します。
妊娠中の働き方
妊娠中は、悪阻のひどさにもよりますが、後期に入るまでは何かと体調が悪いことも多く、仕事の合間に隙を見ては仮眠室で休憩していました。
上司には妊娠が判明した時点ですぐに報告し、週末の勤務や緊急の呼び出しの負担が大きくならないよう調整してもらいました。
妊娠前→週末や時間外はすべて自分一人で対応
妊娠後→上司と交代で、動ける方が対応
出産のタイミングですが、切迫早産のため予定より2週間ほど早く休暇に入ることになりました。
早い段階で患者の引継ぎをしたため混乱はありませんでした。
妊娠が分かったら上司や職場とよく相談するのが大事ですね
出産後の働き方
出産での1年というブランク後の仕事に不安がある方もいるかもしれません。
手技の腕が落ちるのは仕方ないですが、思ったよりすぐに取り戻せます。
数年医師として仕事したあとなら、1年程度のブランクは特に問題にはなりません。
復帰前に新規の治療やガイドラインについてきちんと知識を更新しておくことはおすすめします。
産後はちょうど1年で、パートタイム勤務で復帰しました。
産休に入る前から、復帰後は勤務時間を減らしたいと希望を伝え、復帰時期が近づいたころに具体的な相談をしています。
子育て真っ最中の上司で事情もよく理解してくれましたが、職場によっては思ったような働き方を受け入れてくれないところもあるようです。
例を紹介すると・・・
友人A:勤務時間の相談ができず産休前に退職→落ち着いてから就活、新しい職場で仕事再開
友人B:同じ職場で勤務を継続したいがパート勤務というシステムがない→時給1,000円で仕事中
休暇に入る前に、出産後の働き方や待遇について確認しておきましょう。
仕事をしながら家庭もやりくりするのは、大変ですよね。
子持ちの女医としての現在の働き方
現在はパート勤務ですが、常勤と同じ仕事をしています。
入院患者は、科のメンバー全員でチームとして担当し把握するようになっています。
わたしが不在のときは、治療方針やお看取りなど含め全面的に治療を依頼しています。(外来は自身で調整)
収入は常勤のときと比べて3分の1程度でかなり少なめ。
しかし時期がくれば働き方は見直せばいいわけで、場合によっては『転職』という方法もあります。
・子供がいても仕事も同じくらい頑張りたい
・家計を支えていて仕事を減らすのが難しい
という方は、保育施設を利用しフルタイムで仕事をしています。
もちろん医師として働くのは、病院で臨床現場にでることだけではありません。
医師求人サイトにはいろいろなバイトの募集もあります。
例えば健診バイトや美容バイトなどは、特別な能力は不要で、短いもので半日で終わるものがあるので取り組みやすいでしょう。
LEO04先生もバイトとしておすすめされている健診バイトや美容バイトはこちらの記事で紹介しています。
仕事の割合が少ないから楽なわけではありません。
ご自身のライフスタイルに合った働き方を探してみてください。
女医の妊娠後の当直事情
妊娠が判明したあと、当直表の間に合うところから、当直人員に組み込まれなくなりました。
すでに作られていた分は、自身で交代を打診し、見つからないところは当直しました。
妊娠中は体調が基本的にすぐれないのに加え、患者を移動するなど負担の大きい仕事はしにくいため、当直しないで調整できるのであればそちらのほうがよいでしょう。
もちろん職場との相談が必要です。
産休育休からの復帰後はパートタイムのため、当直やオンコールの義務のない勤務形態で雇用されています。
勤務時間以外の呼び出しには対応できないことは科のメンバーに了解してもらっています。
わたしが不在のときの急変対応等はすべて同じ科の医師にお願いしています。
電話での対応はしていますが、ほぼ他スタッフがしてくれています。また、その旨は患者さんにも説明しています。
しかしフルタイムでの復帰となれば、小さい子供がいるとはいえ当直もオンコールも課されるため、免除の相談が必要となり、周囲の理解は必須。
わたしの職場や、友人など知っている範囲では、子供が小さい間は、当直はしていない、もしくは週末の日直に限定している先生が多いです。
Twitterなどでもよく話題になるママ女医の当直問題・・・。
周囲の理解が必要ですよね。
専門医維持のコストも考えて、現在は専門医なし
専門医の取得時期は選択する科によって大きく異なります。
症例を集める手間や集めた症例が使用できる期間(〇年前の症例まで等)などにも依存しますが、専門医の取得自体は、特に急ぐ必要はないものと考えています。
理由としては専門医維持のための症例や学会発表などの義務がキャリアチェンジの足かせとなる可能性があるからです。(一度取得した資格を手放すのは勇気がいるもの)
専門医は必要で今後もキャリアプランに変更はないという方は先に専門医を取得しておくほうがよいでしょう。
出産後に勉強し、遠方へ試験を受けにいくことはかなり負担になりますから。
わたしは専門医の取得準備をしているときに妊娠し、育休中に受験のタイミングとなりました。
結局、コロナウイルス感染が蔓延している中、生まれて半年もたたない子供をつれて受験に行くのはリスクが高く、取得には至りませんでした。
今のサブスぺシャリティで専門医も維持していくとなると、勤務先や勤務形態がどうしても制限されます。
『専門医はやはり必要』と感じたときに再度受験を考えるつもりです。
確かに子育てをしながら専門医を取得して、かつ維持するとなるとかなりのコストになりますよね・・・。
最後におすすめの求人サイトを紹介
今の働き方や将来のキャリアプランに納得しているかが最も大切なことです。
ライフステージが変わると、自分自身の考え方も変わります。
労働や待遇の条件に幅を持たせられるのであれば、医師の転職には困りません。
転職サイトなども活用し柔軟に対応できると、思わぬご縁があるかもしれません。
常勤を探すときに使いたい大手医師求人サイトの一覧です。サイト評判のいいところを5つ厳選しました。
できれば複数サイトに登録していろんな条件の案件に目を通しておきましょう。
今病院を探していない方も相場観を養う上で事前に登録してどんなものか見ておきましょう。
サイトの選び方としては、信頼できる大手求人サイトというのがポイントになります。
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