外科の専門医試験ってどんな感じだろう?
外科の専門医試験の対策を知りたい
専門医試験に向けて何を買ったらいい?
この記事を読むと、上記の悩みや疑問が解決できます。
やっぱり専門科の専門医資格は取りたいですよね。
忙しい病院勤務をしながら勉強しなければないので、効率的な試験対策が求められます。
そこで実際に外科専門医試験を受験・合格されているSAS先生に外科専門医試験に合格する上での勉強方法やおすすめの問題集などを詳しく紹介していただきました。
こんにちは。 【ゼロから始める医師生活】というブログやTwitterで医師のポイ活やバイト/転職情報などを発信しているぜろえん(zeroen_doctor) です。
@今回の記事では『外科専門医試験の対策や勉強方法』という点にフォーカスして、外科専門医試験に合格されているSAS先生にブログ記事を書いていただきました。
記事を読んで効率的な勉強をして専門医試験合格を目指しましょう。
医師8年目で総合病院に勤務しているSASと申します。
消化器外科(大腸)専門で外科専門医は7年目で取得しています。
外科専門医試験までの勉強のスケジュールや実際に使った問題集や参考書のおすすめなどを紹介しました。
ぜひ参考にしてください。
専門医試験対策は暇なバイトの隙間時間にするのがおすすめ。
おすすめのスポットバイトはこちらで紹介しています。
外科専門医試験について(概要、合格率・得点率など)
外科専門医は、日本外科学会の定める一定の診療経験や学術活動を行い、専門医試験を受験することで取得できます。
2015年以前に医籍を取得した医師は旧制度、2016年以降に医籍を取得した医師は新制度での受験となり、新制度は日本専門医機構への専攻医登録等が必要です。
詳細は日本外科学会のホームページで確認してください。
試験は新制度・旧制度ともに過去5年分程度の過去問を中心に、多肢選択式問題で計100題(上部消化管15題、下部消化管15題、肝胆膵15題、心臓+血管15題、呼吸器10題、小児10題、乳腺・内分泌10題、救急+麻酔10題)が出題されます。
絶対評価で8割程度の正答率を基準としており、各領域毎に一定以上の正答率が求められます。
私が受験したのは旧制度ですが、今も傾向に大きな変化はありません。
令和4年度は受験者の9割以上が合格しています。
外科専門医試験に合格する上でのおすすめの勉強方法やスケジュールの進め方
私は約1か月前から勉強を開始しました。
診療の合間や帰宅後に勉強していたため、1日の勉強時間は平均2時間前後になります。
平日は全く勉強できない日もありましたが、休日は比較的まとまった勉強時間を確保するように心がけました。
詳細なデータはありませんが、比較的出題の多い消化器が専門の医師が他領域が専門の医師と比較し有利と言われています。
私は消化器が専門でしたが、他領域が専門の場合はもう少し早めに勉強を開始した方が良いかもしれません。
私は専門外の領域から優先して勉強を始め、消化器は最後に勉強しました。
後述のテキストを読み込み、1つの領域が終わる毎に、テキスト内の問題や、問題集を解きました。
最低でもテキストを2周読み込み、苦手な箇所は直前に3週目を確認しています。また後述しますが、過去問も活用しました。
外科専門医試験の試験対策でやっておきたい問題集などを個別に紹介してください
教材にあまり種類がないため、多くの先生が以下に挙げた教材を使用していました。
大抵はこれらでカバーできますので順にあげていきます。
外科専門医へのfundamentals
『外科専門医へのfundamentals』はテキストとして使用しました。
内容は箇条書きで読みやすく、章毎に〇×の問題がついており、知識の整理に役に立ちます。
デメリットは版が古く最新のガイドラインに対応していない箇所が散見され、誤植も多いことです。
場合によってはガイドラインの参照が必要で二度手間になることも多いですが、かえって勉強になると割り切って進めるのが良いでしょう。
『外科専門医へのfundamentals』は各領域毎に複数の項目があり、数ページでまとめられています。
1日で何項目勉強する、と計画を立てながら勉強しました。
外科専門医過去問題集
外科専門医過去問題集は公式で出版されている過去問集です。
2015年、2016年、2017年収載版はこちら
公式でのみ販売されており、Amazon等での取り扱いはありません。
現在、2012年以降の過去問(2012-2014年、2015-2017年、2018年、2019年、2021年(2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止のため過去問なし))が出版されています。
公式で過去問を中心に出題すると告知されているため購入は必須です。
ただ過去5回程度と言われているため、2012-2014年分は購入しなくて良いと思います。
私はテキストが1周した段階で本番と同じように過去問を解いてみて、解けなかった問題はテキストに戻って確認しました。
試験直前にも過去問の解き直しを行いました。
外科専門医受験のための演習問題と解説 第1集 増補版
外科専門医受験のための演習問題と解説 第2集
『外科専門医受験のための演習問題と解説』と『外科専門医受験のための演習問題と解説 第2集』は非公式の問題集です。
この問題集がそのまま出題されることはないですが、知識の整理に役に立ち、勉強した知識がどのように出題されるのか雰囲気を掴むことができます。
私は『外科専門医へのfundamentals』で1つの領域が勉強し終わる毎に、これらの問題集で該当する問題を解き、解けなかった問題はテキストに戻って確認しました。
外科専門医へのfundamentalsと同様、最新のガイドラインに則していなかったり、誤植も散見されます。
時間がなければまずは過去問を優先し、余裕があればこちらも勉強するのが良いでしょう。
各種ガイドライン
『外科専門医へのfundamentals』で間違いがあった場合に参照しました。
インターネットで確認できる場合が多く、領域も多いため無理に買い揃える必要はないでしょう。
複数人で勉強できる環境や図書室等があれば、そちらで借りるでも良いと思います。
『外科専門医へのfundamentals』と過去問を優先的に勉強し、余裕があれば問題集を勉強すると良いです。
各種ガイドラインは本腰を入れて読み込むというよりは辞書的な使い方になるかと思います。
ケアネットの専門医試験対策講座を受ける
医療情報サイトのケアネットには医療従事者用の教育コンテンツであるCareNeTVがあります。
この中で外科専門医試験対策の講座、外科専門医試験 “タイパ”良問解説(全7回)があります。
2022年度分の外科専門医試験 オールエキスパートレクチャー(全9回)の過去配信もアーカイブにあるので余裕がある方は視聴してみましょう。
ケアネットTVは有料サービスにはなりますが、ケアネットに登録してポイントを貯めていればそのポイントをつかって見ることができます。
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試験本番の準備も忘れずにしておきましょう
試験本番に備えて筆記用具の準備も忘れずにしておきましょう。
仕事ではボールペンばかりですが、試験では使えません。
持ってないという方はAmazonなどで↑のように試験用のセットが売っているのでそちらを購入すればOK。
当日になって会場近くのコンビニで買おうとしたら売り切れていた!というのはありがちです。
前もって用意しておきましょう。
実際の試験の感想と試験結果
実際に外科専門医試験を受けてみての感想を教えてください!
新規の問題も過去問からの出題もどちらもありましたが、新規の問題が多い印象でした。
新規の問題は比較的難易度が高いと感じたため、過去問からの出題はほぼ全問正解するつもりでいるのが安心でしょう。
問題用紙は回収されるため受験後の答え合わせはできませんでしたが、試験は無事合格しました。
忙しくてなかなか勉強時間が取れない方にアドバイス
普段の診療で忙しくて試験勉強にまで手が回らないという方も多いと思うので、そんな外科医の先生方にアドバイスをください!
2016年から新制度に移行しましたが、日本外科学会のホームページで確認した限りでは、試験の出題に大きな傾向の変化はありません。
絶対評価のためきちんと勉強さえできれば、大きな問題なく合格できると思います。
各領域で一定以上の正答率が求められるため、時間がない場合でもテキストは最低1周することをお勧めします。
特に過去問は公式で出題すると明言されているため、必ず勉強するようにしてください。
外科に限らず専門医試験で落ちるとしたら日常診療の忙しさによる勉強不足が原因かと思いますので、教材は早めに購入し、余裕を持った計画を立てて勉強を進めてください。
病院勤務と並行して勉強しないといけないのでかなり大変ですよね・・・。
暇なバイトを入れて、バイト中に勉強する手もありますね。
例えばバイト時間中に時間を取りやすいものであれば、オンライン診療バイトや美容バイト、ED/AGAバイト、透析バイトなどがおすすめできます。
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